Truth ページ1
.
｢ おれ行かない。 ｣
ハムちゃんとゆたかくんを迎えに来ると、
俯いたまま ゆたかくんがそう言う。
｢ お母さん待ってるもん。 ｣
『 ゆたかくん… 』
｢ おれとハムちゃん行っちゃったら、帰ってきたお母さん
ひとりになっちゃうもん ｣
｢ 大人は、一人でも平気なの ｣
｢ やだ！ひとりやだ！！ ｣
ゆたかくんはぐずって、志摩に抱き着く。
『 じゃあ志摩がここに残れば良いんじゃない？
ね？ゆたかくん 』
.
.
.
｢ 陣場さんが今日の業務終了だって ｣
電話を終えた藍が、ゆたかくんにそう伝える。
｢ やったあ！泊まれるね！！ ｣
｢ ん〜？ ｣
｢ いいじゃ〜ん！！ ｣
今度は藍に抱き着くゆたかくん。
｢ なんだなんだぁ？今日はわがまま魔人か〜？？ ｣
｢ …桔梗さん、大丈夫かな？私が一緒に暮らしてたせいで ｣
『 だ〜か〜ら！ハムちゃんのせいじゃないって
あれ程 言ったでしょ？私が私を許したように、
ハムちゃんも自分を許そう？？まぁハムちゃんの場合は
何も悪い事してないけど 』
エトリ = 私の父親 という事が分かった時、
何回も何回も考えて、悩んだ結果 私はその事をハムちゃんに話した。
拒絶されるのも覚悟で言った。
でもハムちゃんは、しばらく黙った後
エトリはエトリだし、私は私だって言ってくれた。
ハムちゃんのその言葉もあって、私は今 ちゃんと前をまっすぐ見て
進んでいける。
｢ …ごめん、私が引き目を感じたら 桔梗さんに失礼だ ｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 197人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
m 。(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです🙇🏻 (2021年11月24日 20時) (
レス) id: 49e864002f (このIDを非表示/違反報告)
まい - いつも小説楽しみにしていました！！完結おめでとうございます！！次回の作品がアバランチということでこれから益々mさんの作品に沼りそうです（苦笑）次回作も楽しみに待ってます！！ (2021年11月22日 23時) (レス) @page32 id: 658de055b7 (このIDを非表示/違反報告)
m 。(プロフ) - 48位ありがとうございます！ (2021年11月19日 6時) (レス) id: 49e864002f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：m 。 | 作成日時：2021年11月18日 16時
