54話 山田side ページ7
ピリリリ、と部屋に鳴り響く目覚まし時計を止める。
山「…6時、」
ベッドから体を起こし、クローゼットの前へと足を運ぶ。
昨日は疲れてすぐベッドにダイブしたな…なんてぼんやりと考える。
……学校…やだな
クローゼットを開けながら次はそんなことを思う。
でも…学校行かないと逃げたなんて思われるかもしれない…
山「……行かなきゃ…」
綺麗なカッターシャツを手にしてボソリと呟いた。
山「…そうだ、後で薮ちゃんにお金貰わないと、」
･*
一通り準備が終わった6時半。
早く起きすぎたかも、とケータイを鞄から取り出そうとする。
少しヒマだしケータイゲームでもしようかな。
いつもケータイをいれている場所に手を突っ込む。
山「……あれ…？ケータイどこだ」
ケータイがない。
嘘。どこか置いてきたっけ…。
鞄をひっくり返そうとして急にハッと思い出す。
……そうだ。取られたんだった。
傘と、財布も…。
山「……そういえば…薮ちゃん今…家に居ないんじゃん…」
昨日のあの出来事が脳内再生される。
辺り一面に広がった鉄の臭い。
あの時聞いた薮ちゃんの声。
薮ちゃんの体から溢れ出る赤いもの______...
山「……はは、」
乾いた笑いがこぼれる。
俺を守ろうとして薮ちゃん事故に遭ったんじゃん…
…違う
事故に遭わせた、が正解だ。
薮ちゃんなんで……ついこの前までホントにただの他人だった俺を庇ったの？
山「…っ………うっ…」
昨日の色んなことを思い出してまた涙がこぼれた。
……もっと早くに俺が事故に遭っていれば。
……もっと早くに俺があそこを通っていれば。
心の声が聴こえる能力なんかより、時間を操る能力の方が欲しかった。
目から溢れる涙が床を濡らしていった。
後悔したって、もう遅い。
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JUMPLOVE - またまたお久しぶりです！！！！大ちゃんが雄也に言ったこと、すごいいいな〜。と思いました！！更新頑張ってください！！！！待ってますよ〜！！！ (2019年3月17日 19時) (
レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 更新待ってます！更新頑張ってください！ (2019年2月12日 19時) (レス) id: e25ebd007b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 更新頑張って！ (2019年1月23日 10時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
sinku(プロフ) - い・ろ・は・すさん» 再びコメントありがとうございます！ 頑張ります！！ (2019年1月16日 23時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
い・ろ・は・す - この作品大好きです！頑張ってください！！ (2019年1月15日 21時) (レス) id: 6b690ae98e (このIDを非表示/違反報告)
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