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50話 伊野尾side ページ3

…裕翔の声のトーンが少し低くなってる。




生まれつき目がみえない俺は耳が凄くいい。



断言できる。



小さな音でもちゃんとキャッチする事が可能である。





例えば少し賑やかなリビングで誰かの服から落ちたホコリの音さえもちゃんと拾えるぜ←






とゆーのは勿論冗談ではありますがね←







まぁ結構小さな音もちゃんと聞こえるのは確かだし



簡単に言うと聴覚が研ぎ澄まされてるんです。







…とまぁとりあえず話に戻るけど、電話の相手は山田であることは間違いなさそう。






裕「……大丈夫って…大体そう言うのはホントに大丈夫じゃない人だよ!?

ねぇ何があったの?」





向こう側の声が聞こえなくなる。






…よーっし、俺の出番かなっ!





伊「裕翔」




裕「…伊野尾ちゃん、?」





こっちを振り向いたっぽい。




伊「ちょっと、山田と話していい?」





裕「わ、かった……あっ、山ちゃんちょっと待ってて」






受話器を置く音が聞こえ、こっちへ向かってくる裕翔。




裕「置き電話はこちらでーす」




伊「おぉありがとー」






手を引いて置き電話の場所まで丁寧に連れて行き、受話器を渡してくれる。





伊「裕翔優しい」





裕「えー? こんなの普通だって」





声が弾んでる。




少し気持ちが落ち着いたかな?






伊「じゃあとりあえず山田と話すね


ごめん山田、待たせたね」




山『…伊野尾ちゃん…? 大丈夫、……俺は』





伊「…"俺は"って…何かあったんでしょ?」






図星だったのか、向こうから小さく「あ…」と聞こえる。







伊「…ビンゴ?」





山『……っ………きょ、はっ……遅くなるから、……ごめ、ん』





そう言って一方的に切られた電話。






裕「…山ちゃん、何て?」




伊「なんか 「ごめん」 だって。」






でも、と言葉を続ける。







伊「あの様子だと、絶対何かある。」








辛いなら…言ってくれればいいのに。





…でも辛いときほど…言葉にしにくいのかもしれない。






ツーツーという受話器から鳴る音を聞きながら感じた。

51話 山田side→←49話 中島side



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JUMPLOVE - またまたお久しぶりです!!!!大ちゃんが雄也に言ったこと、すごいいいな〜。と思いました!!更新頑張ってください!!!!待ってますよ〜!!! (2019年3月17日 19時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 更新待ってます!更新頑張ってください! (2019年2月12日 19時) (レス) id: e25ebd007b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 更新頑張って! (2019年1月23日 10時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
sinku(プロフ) - い・ろ・は・すさん» 再びコメントありがとうございます! 頑張ります!! (2019年1月16日 23時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
い・ろ・は・す - この作品大好きです!頑張ってください!! (2019年1月15日 21時) (レス) id: 6b690ae98e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真紅 x他1人 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年4月29日 1時

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