62話 山田side ページ15
山「え、ヒカ？ なんで謝って…」
八「だって…身勝手だったっしょ？ 俺」
山「何言ってんの？！ 別に身勝手じゃなかったじゃん」
八「違うの、先生が話されてるとき山田がなんか悲しそうな顔してたから…
もしかして学校嫌なのかなって思ったから、わざと家庭の問題があるっていう話題出したら早退とかさせてくれるかなって…」
…悲しそうな顔…？
もしかして、先生の話を聞き流してたとき…？
そのときの自分の顔なんて知らなかったけど、
山「俺、そんな顔してたんだ」
八「あっ、やっぱり早退なんてしたくなかった？！ マジでごめん！」
そう言って頭を下げる。
ちょお、ヒカ！！？
山「ちょ、ヒカ、顔上げてよ！！ 気にしてないし、俺も学校サボれてラッキーとか思っちゃったから！」
八「…ホント？」
山「うん、ホント」
ふっと微笑むとヒカは安心したように、微笑み返した。
八「帰りさ、薮のお見舞い行こうぜ」
山「うん…そうだ、何か見舞品持っていこうよ！ 薮ちゃん起きたら一緒に何か食べたい！」
八「おっしゃ、じゃあ病院行く途中でスーパーでも寄るか」
山「スーパー？！ もっとさぁ、あるじゃん！ デパートとか」
八「アイツにはスーパーで十分。」
山「薮ちゃん可哀想w」
そんなとき、丁度電車が駅に着いた。
そのタイミングでヒカに質問を投げ掛ける。
山「ヒカ」
八「何？」
山「俺が来るまでにさ、なんかこんな感じの大きい出来事、あった？」
八「大きい出来事…？ わかんね、無かったと思うけどな…」
その返答を聞いて俺は「そっか、ならいいんだ、早く薮ちゃんのお見舞い行こ！」と言って「よくわからない」とでも言いそうな表情のヒカを見て見ぬふりした。
『どういうこと、山田』と心の声が聞こえてきたけどそれも聞かなかったふり。
…深く考えないで。 ただ聞いただけだから。
ヒカは、皆は悪くない。
____
なんかランキング順位上がってる…！？
ありがとうございます…マジで感謝です…！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
JUMPLOVE - またまたお久しぶりです！！！！大ちゃんが雄也に言ったこと、すごいいいな〜。と思いました！！更新頑張ってください！！！！待ってますよ〜！！！ (2019年3月17日 19時) (
レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 更新待ってます！更新頑張ってください！ (2019年2月12日 19時) (レス) id: e25ebd007b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 更新頑張って！ (2019年1月23日 10時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
sinku(プロフ) - い・ろ・は・すさん» 再びコメントありがとうございます！ 頑張ります！！ (2019年1月16日 23時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
い・ろ・は・す - この作品大好きです！頑張ってください！！ (2019年1月15日 21時) (レス) id: 6b690ae98e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
