妖精さんって可愛いよね、【刀剣乱舞】【妖精成り代わり】 (ページ34)

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34話目ページ34

「ったく、やっと落ち着いたのかよ」

「……」

いやまさか
え、けどこの声って一人しか居なくね？
手が口から話される
息を整えて後ろに振り返って答えた

「りく……？」

ご名答のようで
白い線の入った黒いパーカーのフードを
パサリととると
いつもの顔が現れた

「え、不審者かと思った」

「俺も途中から俺不審者じゃね？って思ってた」

思ってたのならやめて！！こわいから！！

「けど何の用？自宅にいなくていいの？」

「今日は親父かえってこねぇし、別に大丈夫」

「……じゃあどうするんの」

そう聞けばりくは顔の前で手を合わせた

「説明ついでに泊めて」

「あ？仮にも女友達の家だぞ？」

私はお前の彼女じゃない
と言うように否定すれば
あいつは頭にハテナを浮かべた

「野生動物の間違いだろ」

「飢えとけ」

「ごめんなさい！」

ムカついたので足を一回ふむ
にしてもこいつ料理とかできたはずだ……
ん？説明ついで？

「てか説明って何のこと？」

優乃花の事についてだろうが
色々ありすぎてどれか分からない

「……家で話そう、ヤバいやつだから」

りくのいつにも増して緊迫な表情に
ただ事ではないと察する

「分かった、ただしその説明をちゃんとしてくれるなら止める」

「それでいい」

それだけ解釈すれば私の家に連れ込む

「おかーさーん！！りく泊めていいー？世話は私がするからー！」

「俺は拾われた動物かっての」

「違うの？」

そう言うとりくは呆れたように何も言わなくなった
やったぜ

「え！？りく君泊まるの！？え！？分かった！夜ご飯まで待っててー！」

母からそう返事が来たので
二階の私の部屋に案内する
ドアを開けるとすぐさまりくが口に出した

「部屋変わんねぇなぁ」

「引っ越したわけじゃないからね、じゃあそこ座って」

りくをベッドに座らせ
私はパソコンを使う時の椅子に腰掛けた

「んで、説明」

「今回の優乃花の件だ」

予想通りの情報
これであいつがどこまで知ってるかによって
これから私の行動は変わる
……審神者以外の事知ってるといいんだけど

「あいつ暴力的な裏の顔があると思うんだ」

「……へぇ」

確かにねそれは審神者の姿でよく見たわ

「んで今回の保健室のやつだけど」
「あ、言わなくていいよ全部知ってる」

そう言えばりくは何かが癪に触ったのか
キレ始める

「＿＿！だから俺じゃない！」
「それも知ってんだって！」

見当違いの回答に目を丸くしたりく
アホっぽい顔してる