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27話目 ページ27

「皆さん聞いてください!
初め言ったように私は未来から来ました
貴方達に死んで欲しくないから!!」

徐々に沈んでく体
沈んでいく度に私は焦っていく

「だからどうか、どうか!
まだみんなを助けたいのなら!
皆はまだ本丸にいます!!
なくなった子もいるかもしれないけど!!
20××年のあなた方の本丸に来てください!
粟田口の部屋で皆が危ないんです!
お願いします、私じゃ無理なんです!
助けてください……」

これを言い終わると私は完全に飲まれた
伊達組は来てくれるのだろうか
まぁ助けには来ないだろう
だって無理やりだったから
そもそもあんな本丸戻りたくないだろうな

光が止む頃そこは前と同じ
優乃花が乱ちゃんに手を伸ばす瞬間だった
けれどさっきとは確実に違う点があった
優乃花の手を止めている手があった

燭台切さんの手だった

「燭台切!?」

「光忠!?戻ってきてくれたの!?」

驚くみんなに勘違いする優乃花
だが燭台切さんは一気に優乃花を睨み
手に力を込める
ミシッと聞こえた音
燭台切の腕力だ痛いだろう

「そんな訳ないでしょ」

いつもより低いトーンに皆は息を飲んだ
すると白い人と黒い人がみんなの前に出る

「鶴丸さん!?」

「倶利伽羅さんも!!」

優乃花は三人を見て固まっている
皆は三人が戻ってきた事に希望を感じている
私が言ったことやってくれたんだ
ほんと無茶ぶりだったのに

「ありがとう伊達組の皆さん」

小さく言ったその声は誰にも気づかれなかっただろう
すると燭台切さんが口を開いた

「戻ってくる気はサラサラなかったんだけどね」

「あの女に訴えられたからな」

「俺らがここまで動かされるなんて驚きだったぜ」

燭台切さんに続いて
大倶利伽羅さん、鶴丸さんと口を開き言った
その表情は優乃花を睨んでいたが
どこか笑っていた
すると鶴丸さんが付け加えるように言った

「しかも検非違使の奴に言われるなんざ
思いもしなかったぜ」

検非違使の奴?
まさかあの鬼のような人だろうか

「にしてもあの女は何処に行ったんだ?」

「お、女?」

大倶利伽羅さんが部屋を見渡す
一期さんが戸惑って頭に?を浮かべる

「……どうして?」

優乃花が小さく呟いた
そして霧の中で聞いたような金切り声が響く

「どうして全部上手くいかないの!!
私を愛せばいいの、言う通りにすればいいの!!
どうして他の女が邪魔するの?
あっちでもAが邪魔してくるし!
こっちでも他の女が邪魔する!」

ごめんなさいどっちも私です
なんて言えるわけない

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溜め息(´ ▽`).。(プロフ) - ああ!待ってました!これからも頑張ってください!なんでリア友なのに敬語なんですかね! (2018年8月19日 23時) (レス) id: 3ed5909315 (このIDを非表示/違反報告)
溜め息(´ ▽`).。(プロフ) - 新作など頑張ってください!(^q^) (2017年9月30日 19時) (レス) id: 3ed5909315 (このIDを非表示/違反報告)
溜め息(´ ▽`).。(プロフ) - お久しぶりですこれからも頑張ってくだせぇ(^q^) (2017年9月29日 17時) (レス) id: 3ed5909315 (このIDを非表示/違反報告)
溜め息(´ ▽`).。(プロフ) - ファイトー!ヾ(  ̄0)乂(0 ̄ )/イッパーツ! (2017年8月5日 1時) (レス) id: 3ed5909315 (このIDを非表示/違反報告)
月の宝石(プロフ) - 溜め息(´ ▽`).。さん» お久しぶりですねぇ!!頑張りますよ!!最新遅いけど!! (2017年8月5日 1時) (レス) id: 60630009e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月の宝石 | 作成日時:2017年6月2日 15時

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