幼き少女は鬼を斬る (ページ24)

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無限列車ページ24

煉獄さんと任務に行けると多少ウキウキしながら、駅で電車を待っていた。

なんか、少し離れた所から騒ぎ声聞こえた気がするな〜。

真「冬！」

冬「あ、お兄ちゃん！！それに炭治郎さんたちも！」

向こうから、お兄ちゃんたちがコソコソするように走ってきた。

善逸「久しぶり〜！！冬ちゃぁ〜ん！」

抱きついて来ようとするのでとっさに避ける。

善逸はなんでぇ〜！！と声を出したが無視をしておいた。

？「おい！てめえは誰だ！小せぇ体だな！！」

冬「えっと、伊之助さん…ですよね？」

伊之助「なんで俺様の名前を知ってやがる！強ぇのか？」

冬「え、いや、私は…「俺様と勝負しやがれ！」えぇ〜…」

だめだ、話が噛み合わない。

真「伊之助〜、まだ懲りてないのか〜。」

伊之助「うっ…、仕方ねえやめてやるよ！子分の命令だからなっ！」

そう言い、胸を張っているが汗の量が尋常じゃない。

冬「お兄ちゃん、伊之助さんになんかしたの…？」

真「なんのことだ？」

炭治郎「機能回復訓練に参加しないのを真が背負投一本で従わせたんだ！」

全く悪意のない炭治郎はにっこり笑って説明した。

ポーーーーーー！！

善逸「やばい、もう出発だ！警官いるかな？」

ケイカン？

炭治郎「いても行くしかないよ！」

伊之助「勝負だ！土地の主！！」

冬「え！？」

真「行くぞ冬！！」

走り出した無限列車の後ろから乗り込む。

善逸「待ってぇぇ！！置いてかないでぇぇ！！」

乗り遅れ一名。

炭治郎「善逸！！」

炭治郎と伊之助が乗り遅れた善逸を引っ張って乗せた。

列車はものすごいスピードであっという間に駅から離れていった。

風が髪の毛を揺らし、夜の闇を引き裂いていく。

風の音で炭治郎たちの話し声は聞こえないが、禰豆子ちゃんのことを話しているのは理解できた。

『この任務で犠牲者は絶対に出さない。』

そう心の中で呟いた時、何故か煉獄さんの顔が浮かんだ。

でも、いつも見ている顔じゃない。

苦痛に歪んだ、少し寂しそうな顔。

それにものすごい胸騒ぎを覚えた。

この任務で煉獄さん、師範に何かがおきるの？

そんな考えを頭を振って吹き飛ばした。

変なことを考えるのはやめよう。

そう考えていたら…

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現実になってしまう気がするから。