善逸くん ページ17
すぐに分かった、善逸だ!
刀を構えて呼吸を出そうとしている。
しかし、全部蜘蛛たちの攻撃で技が出せないようだ。
加勢しなくちゃ。
そう思っても体が痺れて思うように体が動かない。
糸一本すら斬れなかった。
冬「善逸くん!!頑張って!!」
今の私には応援をすることしか出来ない。
蜘蛛が一斉に善逸に襲いかかった。
その瞬間、電撃が走り蜘蛛たちが吹き飛んだ。
空気がビリビリ震える。
蜘蛛鬼が危険を察知して家の中に引っ込んだ。
善逸「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃六連!」
雷のようにジグザグに動き、家の中に入った鬼の頚を斬った。
月明かりを背にした姿に胸がドキリとした。
鬼の頚を斬った善逸はドサリと屋根に落っこちた。
冬「善逸くん…だい…じょうぶ…?」
やばい。呂律が回らない…。
善逸「だい…じょうぶ……冬ちゃんは…」
冬「私、は、だいじょうぶ…体が痺れて…ろれ…呂律が回らなく、なってきたけど…善逸、くんよりはだいじょ、うぶだから…。」
善逸「冬…ちゃんも…重症だ…よ…。守れなくて…ごめ…ん。」
そこで会話が止まった。
毒を、何とか呼吸で遅らせないと…。
身体中が痛い…
視界がぼやけてきた、意識が飛びそう…。
冬「意識を…保たな…きゃ…。」
その言葉を最後に私の意識は途切れた。
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ホノ - リクエスト募集中です! (2021年9月14日 13時) (レス) id: 91a22399f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホノ | 作成日時:2020年10月14日 20時