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日向が体育館から出ていくのを眺める事しかできなかった




「もうすぐ終わるな…昼休み」


影山君が言った

とても眠そうな顔で…さっきまでの事が嘘みたいだ





「次の時間もバックれるぞ」


影山君もそんなこと言うんだ…

いやそんな事思ってる場合じゃない




「…誤解されちゃうよ?2人して次の受業にいなかったら…。
それに日向にも…見られて…」





「…俺の言う通りにしろ…」



ギュッと抱きしめられた


「…だめだよ。だって私は…」

「日向の所にいくのか…」

「…それは___」




生暖かい唇の感触が重なった


影山君の舌が入念に口の中を探る

乱暴に噛み付くようなキスだ

私を抱きしめていた掌が体に触れる



「あ……ん…っ」

「…」
「や…め…」

「…もっと…声…聞かせろ」


どうして…こんな事に



「……俺から離れていくな」








私達の関係が始まりを告げた

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作者名:モチユ | 作成日時:2022年11月22日 22時

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