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「なぁ、A…俺が前言ったこと覚えてる？」
『…へ？』
「俺はお前が好きだって。」
『う、ん』
急にそんな話をされて顔が紅くなるのは
鏡を見なくてもわかった
紅くなる理由は…
私の答えって事だけど、涼太には伝わらないと思う。
この人、変なところ鈍感だから(笑)
「俺、その話聞いたとしてもAが好きだよ
たとえ、佐々木専務がいようとも…
あ、そっかそれなら諦めよ。っていう、簡単な気持ちじゃないから 」
私の瞳を真っ直ぐ見る君の目には
今どんな私が写ってる？
私から見る涼太の目は
すごく…辛そうだよ
佐々木さんが少し残っている反面
涼太に気持ちが大きく揺らいでいるけど…
今の曖昧な私のまま涼太とは……
『…もちろん、覚えてるよ？』
「…じゃあ、」
『うん…』
悟った涼太は口元は笑っているけど
目がいかにも今すぐ泣きそうだった。
涼太…
ごめんね？こんな私で。
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私、涼太の気持ちに今はまだ答えれないよ
そう、“ まだ ”
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作者名：cocoa | 作成日時：2018年3月16日 9時
