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『じゃー手分けしよっか。その方がすぐ終わりそう』



「じゃー私はこの意見まとめたらいいですか?」






あれから少し休憩をして日没前。


定時の人がチラホラ出てくるこの時間帯に
私と莉乃ちゃんは 今から仕事。


あの量をまた…そう考えるだけでも血の気が引く


でも隣で自分がやらないといけない範囲を
メモしている莉乃ちゃんを見てたらそんな弱気でいられない
そう思える。






『何か合ったら言ってね?』


「私は大丈夫なので、無理なさらないでくださいね」




ほら、莉乃ちゃんはどこまでも完璧なのかな

自分よりも、私なんかの心配なんてしちゃって…

もっと自分の惨めさを感じ、それがいつの間にかやる気に変わって

気づいた頃にはキーボードをカタカタと打っていた。













「お腹すいちゃったんでそこのコンビニに行ってきます!」



外はもう真っ暗で、時間は 夜の九時。

今残っているのは私達と徹夜組の方。



見るからに疲れきっちゃってる莉乃ちゃんに

もう帰っても大丈夫。あとは私に任せて。

そう言い聞かせても



「私にもやらせてください!」



って言われて はい、さようなら。なんて言えなかった





「何かありますか?」


『私は大丈夫だよ』


「了解です、すぐに帰ってきますね!」


『大丈夫だよ、ゆっくりしといで?』


「いえ!すぐ様に帰ってきますよ!」






そう言って 携帯と財布だけをもって早足にオフィスを出ていくのを見届けた

横でカタカタと音がしないだけでこんなにやる気がなくなるの?


一気に疲れが襲ってきて

大きく背伸びをした時





「何してんの?」


『何って…残業?』


「お前が?めっずらしー」


『何その顔。すっごい腹立つんですけど』




ニヤニヤ笑いながら近づいてくるのは

仔犬とか言われてるあの涼太。


こレのどこが仔犬?クソ犬じゃん




「で、ほんとは何でこんなことしてんの」



『涼太には関係ないですー』



「はぁ?俺はお前との付き合いだけは無駄に長いから関係あると思ったのに」



『無駄とか言うんだ?』



「嘘だよ (笑)」



肘頬を付きながら 片眉を上げながらこっちを見てくるから
目の前の作業に集中出来ない。



『涼太こそなんで残ってんの?』


「まーね、俺にも色々あんの」


『涼太こそずるい』


「まーとりあえず。無理しすぎんなよ」


頭にポンッと手を置いてオフィスから出ていった




その行動と言葉に少しだけ…ドキッとしたかな?

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(プロフ) - すごく面白いです(^-^)結末迷っちゃいますwこれからもがんばってください! (2018年3月18日 8時) (レス) id: ad8532904c (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - お疲れさまでした☆ゆっくり頭を休ませてあげて、くださいね(。-人-。) (2018年3月13日 9時) (レス) id: a2840c445d (このIDを非表示/違反報告)
wan(プロフ) - 受験お疲れ様です!これからの更新楽しみに待ってます!! (2018年3月13日 0時) (レス) id: 22373f2dec (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - 試験終わるまで静かに待ってます。ファイティンですq(^-^q) (2018年3月5日 1時) (レス) id: a2840c445d (このIDを非表示/違反報告)
wan(プロフ) - 試験頑張ってください!1週間楽しみに待ってます!! (2018年3月4日 22時) (レス) id: 22373f2dec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cocoa | 作成日時:2018年1月27日 8時

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