検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:89,606 hit

76 ページ26










どうしよう…これは気まづすぎる。


色んな罪悪感が私を押し殺そうとする

そんななか






「何してようとこっちの勝手じゃないですか」





そう言って一歩私より前に出て啓司さんとの距離を縮める広臣。



その言葉にきゅんとしたのは
特別感を感じたからなのか何からなのかは私にもわからなかった。







「A…ちょっと話そ?」



『…はい』




そういって広臣の手を振り払う時に

彼の顔を何故か少しだけチラッと見てしまった。




彼の顔は眉を下げながら離れていく私に


“ 行くなよ ”


と言っているかのように…そう見えたんだ。



















『啓司さん…』



イルミネーションから少し離れ一通りも少ないベンチに腰がける啓司さん


私は座らず啓司さんを見下ろす。






「あの男、誰なの?」



『…知り合いです』



「どんな?」



『えっと』



「言えないの?」






歩いている時は口を開かなかった啓司さんが
今はいつも私を心配してくる啓司さんで

質問責めが止まらなくて…おいつけない






「また… “ 過ち ”を繰り返すの?」





多分啓司さんの言う “ 過ち ” とは

佐々木さんのこと。





『ち、違います』



「じゃあ…何で他の男の所に行くの?」



『っえ?』



「こんなに…伝えてもわかんない?」






私を見上げる啓司さんの瞳には月の形と私のシルエットが映し出されていて


今にも吸い込まれそうで怖かった。







その月は満月で良く佐々木さんとの行為のあとに
ベランダに出て夜景を見ていると






「どうしたの?」




『夜景が…月が綺麗だなーって。』




「A…知ってる?」





“ 満月は1人で見ちゃ駄目なんだよ?
満月は人を惑わせるんだ ”







その台詞は私の頭に一瞬で焼き付いたんだ。









77→←75



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
422人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - すごく面白いです(^-^)結末迷っちゃいますwこれからもがんばってください! (2018年3月18日 8時) (レス) id: ad8532904c (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - お疲れさまでした☆ゆっくり頭を休ませてあげて、くださいね(。-人-。) (2018年3月13日 9時) (レス) id: a2840c445d (このIDを非表示/違反報告)
wan(プロフ) - 受験お疲れ様です!これからの更新楽しみに待ってます!! (2018年3月13日 0時) (レス) id: 22373f2dec (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - 試験終わるまで静かに待ってます。ファイティンですq(^-^q) (2018年3月5日 1時) (レス) id: a2840c445d (このIDを非表示/違反報告)
wan(プロフ) - 試験頑張ってください!1週間楽しみに待ってます!! (2018年3月4日 22時) (レス) id: 22373f2dec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:cocoa | 作成日時:2018年1月27日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。