episode112 ページ13
冬物の服を着て、撮影を終えた。
「今日はありがとうございました！」
A「いえ、こちらこそ。」
「あのまた持って帰ってくださいね、好きなもの。」
そうだ、前回の撮影でもそう言われて
白いワンピースを頂いた。
そのワンピースを着てたら、ユンギさんに遭遇したんだっけ…
それで、褒めてくれて、、
その姿まで雑誌社に写真を撮られて、なんだかその私はすごく笑ってて…
「……Aさん？」
A「…あ！ボーっとしちゃって。。じゃあ、これ頂いてもいいですか？」
「はい、もちろん。」
久しぶりに思い出した。
あの時のこと、あの頃のこと。
あの時…毎日がドキドキしてて、
ユンギさんが笑ってくれるだけで幸せで。
仮想だなんてこと
すっかり忘れちゃっていたのかもしれない。
ユンギさんのあの頃の笑顔は、
無い。
今は何もかも変わって
あの頃の私たちは、、もう無い。
震えた携帯には、マネージャーオッパから
"会議長引きそう…ごめん、迎えに行けない。"
とメッセージ。
ちょうどいい…
今日はゆっくり散歩でもしたい気分。
"大丈夫！歩いて帰るね！"
そう返答をして、携帯をバッグへ閉まった。
頂いた赤いニットのワンピース。
これを着て、、
またあんな風に笑ってくれるかな、、
A「…バカみたい。」
そう言ってるくせに、
私はその服を着て、スタジオを出た。
もうすっかり、寒くなって
街行く人々は、隣の愛しい人とくっついて歩く時期。
久しぶりに、ひとりでこうしてソウルの街を歩くもんだから
自分が芸能人だってことを忘れて
視線を上に上げて、キラキラした街を見ていく。
こんなお店あったっけ、
ここまだあるんだ
なんてたくさん発見した。
ゆっくり、ゆっくり歩いてると
目の前から歩いてくるひとりの人。
私にすれ違う人なんてたくさん、いるのに
その人だけは目を離せなかった。
A「…え、」
足を止めると
あちらも、私と2mくらいの距離で足を止めるその人。
A「…ユンギさん。」
ユンギ「A…偶然だな。」
ひとりで歩いているのは
私の仮想の旦那様。
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あ(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2021年2月9日 0時) (
レス) id: 0486105026 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 2580593c69 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺(プロフ) - 一気見させて頂きました！キュンキュンがとまらないです(´；ω；｀)お忙しいと思いますが続き待ってます (2019年10月17日 17時) (レス) id: 1c2a3b8573 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 読んでててキュンキュンしました！自分的にはユンギさんと本当の夫婦になって欲しいです！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 22dcaf5b7f (このIDを非表示/違反報告)
mzar(プロフ) - 更新再開うれしいです！！最終的にはちゃんとジミンちゃんとくっついて、主人公が思い出すジミンちゃんの笑顔が本当に嬉しそうな幸せそうな顔だったらいいなあ、、これからも頑張ってください！ (2019年9月26日 21時) (レス) id: 396d74e57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 x他1人 | 作成日時：2018年9月22日 20時
