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死ぬのは怖いか？
怖くなんてない。
---死ぬことが分かっていれば。
そんなこと思ってた。
でもそのことなんて、すっかり忘れてた。
グクが忘れさせてくれた。
人を愛すること
それを彼は、、教えてくれた。
A「明日？！さすがに早くない〜？先生。」
先生「早く死にたいならどうぞ？」
そう怪しく笑う先生。
分かってるよ、、先生が全力を尽くしてくれるいい先生だってこと。
A「分かりました…。」
先生「病室は個室にしたよ？優しいでしょ？」
A「うん。やるじゃん…」
母「こら、A。」
先生は、大きく笑うと
手続きをお母さんと始めて
私は今度私が入る病室に行った。
寂しいくらいの個室。
窓からは前通ってた大学が少しだけ見える。
それに河川敷も。
あのカラオケ屋も。
皮肉なことに景色が良いせいで
グクとのこと、なんでも思い出しちゃう部屋だな〜なんて。
あれから、携帯は捨てた。
あんなの、、あれば
私はきっと会いたくなる。
グクに会いたくてたまらなくなる。
死ぬのだって
怖くなる。
それなら、そんな手段を捨ててしまえばいい。
私らしい。
自分勝手なやり方だ。
綺麗に清掃された病室。
棚を開けると、すでにタオルや生活用品が入っていて
まるでホテルに泊まるような感覚になる。
不思議に思ってひとつひとつ開けてると、
小さな1枚のちぎれたメモ紙があった。
そこには震えた字で
"最後まで一緒にいたかった。ごめんな、ユニ。"
そう書かれていた。
A「…っ。」
きっと前の患者さんの、大切なメモだ。
その震えた字は、もう命が短いことを語るには十分だった。
そんな最後の力を振り絞って書いたユニさんへのメッセージ。
A「……グクッ。」
私が書いたものではない、
私が知っているものではないのに、、
なぜかグクのことで頭がいっぱいになって。
涙が溢れて、しゃがみ込んだ…
ごめんね、グク…
こんな私を許して。
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クーミーン - 泣いちゃいました (2018年9月27日 19時) (
レス) id: 48bf0c1af6 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ - やばい、、、涙がとまりません。笑 すごく気に入りました！頑張ってください！！ (2018年3月31日 1時) (レス) id: 537f77143e (このIDを非表示/違反報告)
ワナ太* - オリジナルフラグ外して下さい。 (2018年3月14日 2時) (レス) id: ae3f142b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 | 作成日時：2018年3月14日 0時
