episode31 ページ31
スタッフ「Aさん、入りますーっ！」
MCの方が遠くで、曲紹介をしてくれる中
また先ほどとは、雰囲気が別のセットに立つ。
白いベンチと、茶色の扉。
そして扉を開けたすぐそばにテーブルがあって
そこには小さなブーケがある。
そのブーケの中には・・・この曲を表したサプライズの指輪があって。
私は曲の最後で、この指輪に気づく・・・っていう設定。
茶色の扉は、デザインさんが凝って作ってくれて
奥が見えなくなっている。
そう、これを本番中で
誰もがよく見るこの音楽番組で、ライブで歌う。
私のプライドで、口パクはなし。
深呼吸をした途端に、MCの方がこう話した。
「では、最近人気絶好調のAさんです！ミュージックスタート！」
ふふって笑いそうになったのを堪えて、
アップテンポの曲に私の声を乗せる・・・。
これは、ある男の子の1日。
その子にとっては、いつも生きているただの1日。
だけど、素敵な・・・素敵な女の子と出会った。
女の子は笑うんだ。
私はあなたといたいって。
そして男の子は思わず叫ぶんだ。
そんなの、幸せすぎるんだって。
・・・
ストーリー性をこめた、この曲。
男の子の気持ちをストレートにぶつけながら
感情を、メロディーに乗せる。
曲は、2人が幸せを確かめるサビが終わり
2人が幸せを形にしようと
次の一歩を歩み出そうとするクライマックス。
メロディーも、どんどんと明るくなり
私も自然と頬が上がる・・・。
そして、素敵なセットのひとつである
白色のベンチに腰をかける。
そして、セットの茶色の扉を開く。
観客の声が大きくなった・・・・・・
！
もう歌詞が終わり、メロディーだけが残ってる中
そこには・・・
A「ユンギ・・・さん？」
白い髪がセットされて
赤いニットを着て・・・ニコッと笑ってる
ユンギ「うん。」
まだメロディーは続く中で
ブーケを私へと差し出す。
A「へ？」
そして私の前にひざまづく。
観客の声がさらに大きくなっているのに
彼しか見えなくて・・・彼の声だけがしっかり聞こえたんだ。
ユンギ「改めて・・・結婚してくれ、A。」
サプライズだった指輪が、ユンギさんの手の中にあって。
A「は、・・・はい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2319人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シュガー&ソルト - ユンギ様のお爺ちゃん加減は、ほどほどに！(;-;) (2018年11月30日 20時) (
レス) id: 1fc39f81cf (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 2ページ目のことなのですが、フィクションですね！ノンフィクションとあって え！？リアルにあった事！？と一瞬焦りました笑これから読ませていただきますm(_ _)m (2018年4月9日 17時) (レス) id: 92b2188842 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 切ないです！切な過ぎます！もうドキドキです！本当更新楽しみに見させていただいています！新章楽しみにしていますね！素敵なお話ありがとうございます！ (2018年2月17日 11時) (レス) id: 52e45cc316 (このIDを非表示/違反報告)
なひょん - おもしろいです！毎回楽しみにしてます！！！ (2018年2月11日 13時) (レス) id: 00207f6284 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ほんとにほんとにこと作品面白いです！！更新頑張ってください！！いつも楽しみにしてます！応援してますー！ (2018年2月10日 23時) (レス) id: a1c003f28a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆい。 | 作成日時：2018年1月3日 23時
