episode74 ページ24
ジミン「A、こっちこっち！！」
結局、なんの答えも出ないまま
ジミンはあのあと悲しそうに笑って
私はただ静かに俯くことしか出来なかった。
ご飯を食べ終わった私たちは
キャンプ場の展望台に来た。
ジミンの後ろを必死に付いていって
展望台の中にある小さな部屋。
どうやって、こんなこと探し出したのか・・・なんて考えるほど
ジミンはワクワクした顔で、扉を開けた。
そこには、大きな望遠鏡とベンチが１つ。
そして天井には、夜空しか見えないようになっている丸い窓。
ジミン「いいでしょ！ここ。」
A「うんっ！」
胸が熱くなった。
きっと
私のために・・・私なんかのために
忙しい合間を縫って
必死に調べて
選んでくれたんだよね？
A「・・・」
ジミン「なーに、考え事してるの！！ほら、ここ座ってみて！！」
それでも
ジミンは、何ともないように笑って
私の手を引く。
私も、釣られて笑って
彼の隣に腰をかける。
ジミン「観て？」
ジミンは、上の窓を見つめた後に
優しく私へ目を向ける。
私も視線を夜空へと移した。
A「うわ、、、星。」
ジミン「綺麗だね。」
小さな窓から見える大きな夜空には
溢れんばかりの輝く星と、
大きなまん丸とした月。
周りに邪魔なものは何１つない。
小さな部屋なはずなのに
この世界は、果てしなく広い気がして
この夜空だけは何も嘘をつくことは無い、、
そう感じた。
ジミン「A？・・・そのまま聞いてほしい。」
静かな彼の声が、耳へ響く。
ジミン「僕ね、今日は絶対に我慢しようと思ってた。だけど・・・ごめんね、。」
ごめんには、、たくさんの意味が含まれてる気がして
胸が痛くなった。
それでも、ゆっくり話すジミンに耳を傾けながら
窓の動く星たちを見つめた。
ジミン「でも、僕・・・ヒョンよりAのこと幸せにするから。」
A「・・・ジミン。」
ジミン「・・・ふふっ。なんで、ヒョンが出て来ちゃうんだろうな〜。笑」
その乾いた笑いにも・・・涙が隠れてるような気がして
笑うことなんてできなかった。
ジミン「これがさっき言い忘れてたこと。」
A「うん。」
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ふわこ - この小説読みながらFake Love聴いてました。なんか曲にあってるような気がしました…！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい。(プロフ) - masumicky?さん» ありがとうございます。笑タイピングしながら気付いてませんでした。笑 (2018年9月3日 7時) (レス) id: 5858d0ba0f (このIDを非表示/違反報告)
masumicky?(プロフ) - 差し出がましいかもしれませんが、仮想が仮装になっておりシリアスなシーンで吹き出しました…。 (2018年8月28日 8時) (レス) id: 386d4bfa34 (このIDを非表示/違反報告)
ちびニョロ(プロフ) - このお話大好きです！更新楽しみにしています(^^) (2018年6月12日 1時) (レス) id: 8d7f6f6ec3 (このIDを非表示/違反報告)
チムやんチム(プロフ) - ジミンかユンギどっちと幸せになっても私は嬉しいです ！！更新ファイティンです ！！ (2018年4月22日 3時) (レス) id: 47f32d3ab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 | 作成日時：2018年2月17日 13時
