episode86 ページ36
ユンギさんは、控え室のソファーに座った。
私は向かいに座って、
ユンギさんのその"話"が始まるのを待っていた。
ユンギさんは、持っていたホットコーヒーを飲んだ。
ユンギ「A、俺さ。」
A「う、うん。」
急に低い声で話し出すもんだから、ビクっとした。
ユンギ「会いたくて来た。」
A「え？」
ユンギ「あと…覚悟、」
A「覚悟？」
ユンギ「あぁ、まぁこれはこっちの話だけど。大事なヤツと話してて。覚悟ってのを、、決めに。」
全然、話が読めなかった。
会いに来た・・・私に？
覚悟って、、何のことなのか
さっぱり分からずに、ただただ何も言い返せなかった。
そんなアホ面していた私を見て、
ユンギさんは鼻で笑った。
ユンギ「まぁ、いろいろあるんだよ。男ってもんは。」
A「は、はぁ。」
ユンギ「ま、そんなとこ。」
全然分かんない。
だけど、ユンギさんが戸惑っていることは感じる。
何を言いたいのか、何をしたいのか分からなくても
彼が不器用だってことは、ちゃんと分かってる。
だから、全部は理解出来なくてもいいかな…なんて。
A「ユンギさんって、不器用。」
ユンギ「よく言われる。」
A「私もよく、不器用って言われます。」
今まで下を向いてたユンギさんが、
パッと顔を上げて、笑った。
ユンギ「ん。」
そう優しく微笑んだ。
A「でも、不器用さんって…悪くないと思う。」
優しいその目を、私はしっかりと合わせた。
A「分かってくれる人がいれば。の話ですけどね。」
ユンギ「たまには、良いこと言うじゃん。」
A「そりゃぁ、もう。人妻なので！笑」
ユンギ「そうでした。笑」
私は、この柔らかい笑顔が大好きだ。
この時間がいつも幸せで、心地いい。
ユンギさんが笑うだけで
こんなにも幸せになる。
まるで、ファンになった気分。
ユンギ「今度の収録は、木曜だな。」
A「うん！」
ユンギ「その前に、1回飯でも行こう。」
A「え？」
ユンギさんは、少し俯いて
頭の後ろをかくと
ユンギ「や、ほら。あのナムジュン。あ、俺らのリーダーが、Aと仲良くなりたいとか、言うから。」
A「ははっ。そういうことならぜひ！」
私たちのやりとりを、ジミンが見ていることに私は気づいてなかった。
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ふわこ - この小説読みながらFake Love聴いてました。なんか曲にあってるような気がしました…！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい。(プロフ) - masumicky?さん» ありがとうございます。笑タイピングしながら気付いてませんでした。笑 (2018年9月3日 7時) (レス) id: 5858d0ba0f (このIDを非表示/違反報告)
masumicky?(プロフ) - 差し出がましいかもしれませんが、仮想が仮装になっておりシリアスなシーンで吹き出しました…。 (2018年8月28日 8時) (レス) id: 386d4bfa34 (このIDを非表示/違反報告)
ちびニョロ(プロフ) - このお話大好きです！更新楽しみにしています(^^) (2018年6月12日 1時) (レス) id: 8d7f6f6ec3 (このIDを非表示/違反報告)
チムやんチム(プロフ) - ジミンかユンギどっちと幸せになっても私は嬉しいです ！！更新ファイティンです ！！ (2018年4月22日 3時) (レス) id: 47f32d3ab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 | 作成日時：2018年2月17日 13時
