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気が付けば城を飛び出して
無我夢中に走っていた









愛しい背中を見つけて
急いで駆け寄る









「ユースケ」









『……』









無言で振り向いた彼は
そっと私の前に跪く









『大変申し訳ありませんでした。




A様』










「えっ、、、?」









『姫様だとは知らず、今までのご無礼
どうかお許し下さい』









「なんで、なんでどうして」









『王家の方が来られて…』









やっと何も気にすることなく
対等に接してくれる人に
出会えたのに









好きだって思ったのに






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作者名:リリウム | 作成日時:2017年5月19日 21時

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