高級猫に懐かれたい［HQ/男主］

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黒尾 ｢ ねぇねぇミケちゃん ｣


碧 ｢ 用も無いのに呼ばないでください ｣


黒尾 ｢ 決めつけないでください！ ｣


碧 ｢ ...あるんですか ｣


黒尾 ｢ 無いです ｣


碧 ｢ ...... ｣


黒尾 ｢ すみません ｣








柊が入部して3週間が経った。クロとの会話を聞いていれば、柊も大分慣れたように見える


皆と話すようになってきて、俺との会話が自然と少なくなったのは面白くない








碧 ｢...俺の顔になんか付いてる？ ｣


研磨 ｢ ...付いてない......あのさ、そろそろ下の名前で呼んで欲しいんだけど ｣


碧 ｢ 分かった研磨ね、じゃあ俺の事も碧って呼んで ｣


研磨 ｢ う...ん..... ｣


たかが下の名前で呼ばれたくらいで心臓が跳ね上がるなんて...この頃、俺はどうもおかしい








山本 ｢ 碧！俺のことは虎と呼んでくれ！ ｣


碧 ｢ ...よ、呼べない ｣


山本 ( 死 )


黒尾 ｢ 山本がショック死した ｣


碧 ｢ だって俺...根性無いし ｣


山本 ｢ んなっ！！ ｣


研磨 ｢ ﾌﾟｯ...ww ｣








どうやら1年の頃、俺と虎が衝突した日のことを福永に聞いたらしい。そんなことより福永がまともに喋ってることが信じ難い


山本 ｢ いやっ、根性も大事だけど......碧は別に気にしなくても...お前は...とｯ、特別だからその.... ｣


そして見事に虎の必死な言い分で、そう呼ばせる事に成功


山本 ｢ 今日あと100回呼んでくれ！｣


碧 ｢ えぇ... ｣


虎に振り回される碧が可愛かった。








周りは皆、碧を高級猫と例えるけどまさにその通りだと思う


合間を縫って昼寝して、物静かで何を考えているか読めない所とか、まるで手入れされた毛並みのように綺麗な髪、あのツンとした表情と言い、自由気ままな感じ


大人しく、理解ある賢い飼い猫のよう


その中でも心を開かせるのが難しいタイプ


だから尚更、気になってしまうのかも








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