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すれ違えば誰もが振り向く美しくも儚い校内一の有名人は今、俺の膝上で眠っている
この状況に理解が追いつかないまま部室には部員達が入って来て、俺達を視界に入れるや否や当然驚いた
けれども一番驚いているのは他の誰でもない、この俺だ。
海「 これはまた珍しい光景だね笑 」
夜久「 お前…またたびでも使ったん?」
仲間たちの羨む視線から不審がる視線まで。そんな視線を直で浴びながら、残りの人生で使うはずだった幸運を全て使い果たしたような気分に浸っていた。
普段から割と「おいで」的な調子のいいことは言っていたが、それもあくまで冗談で...いや、半分以上は本気だったけれども。
碧がそう素直に来てくれるわけじゃないのを分かった上での発言だ
しかし今日ときたら「こっち来るかい」と部室にやって来た碧にいつもの半分冗談を言ったところ、無言で膝上に頭を乗せてくるもんだから、そりゃぁもう飛んだ(??)
人間の集大成みたいな欠点の無い碧の寝顔は、綺麗だけじゃ片付けられないくらいに美しくて
なんだか内側からフツフツと湧き出てくる想いもあった。
そういや「やっと横になれる」みたいなことを言って寝始めたな...
研磨「 え...何がどうしてこうなったの 」
最後に入って来た研磨は俺を疑うような目つk...もはや睨んでんだろあれ
日直だった自分を恨むことだな。と1人で頷いていると察したのか、再び睨んできた研磨サン。流石は幼馴染、以心伝心。
研磨「 碧、起きて。クロが足痺れるって。」
黒尾「 言ってません 」
碧「 ····· 」
黒尾「 ッ、!?」
静かな言い合いに挟まれていた碧は何を思ったのか、行き場の無かった俺の右手をおでこに添えた
毎日部員をまとめあげる俺へのご褒美デスカこれは。
能天気にそんなことを思ってもいたが、妙に熱い体温にふと疑問を抱く
黒尾「 …熱ねーか、この子 」
夜久「 え?うわ熱っ!体温計ってみるか 」
先程の行動も、俺の手を冷えピタ代わりにしていたのか
少し火照った頬やら吐息やら、今しながらじっくり伺うと普段の何割増で危うい香りがする
しかしまぁ……病人相手に思うことじゃないが
夜久「 えろいな 」
そういうこと。
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REAです( . .)"
if story 【HQ/反応集】
よければこれも見て欲しいな。
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nanaminkasacha0(プロフ) - 続き待ってまぁす!!!! (5月7日 20時) (レス) @page43 id: 10a9149a7c (このIDを非表示/違反報告)
REA(プロフ) - nanaminkasacha0さん» ありがとうございますううう!!!貴方様に沢山の癒しを与えられますように🥰🥰🥰 (3月25日 12時) (レス) id: 893fd357d0 (このIDを非表示/違反報告)
nanaminkasacha0(プロフ) - 癒されてます♡♡♡続き待ってます♡♡♡ (3月24日 19時) (レス) @page44 id: 10a9149a7c (このIDを非表示/違反報告)
REA(プロフ) - きもむしさん» なるほどです!!ちょっと考えてみます!!貴重なご意見ありがとうございます😊😊 (3月18日 21時) (レス) id: 893fd357d0 (このIDを非表示/違反報告)
きもむし - この作品の例えで言うと、碧って打ったら自動的に読者さんのお名前に変換される機能が有るので、できれば使って欲しいなぁ……と。でも作品はガチで面白いので!! (3月18日 18時) (レス) @page43 id: 3f5b750305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:REA | 作成日時:2023年7月15日 10時