【うちの主が】あっれれ～おっかしいぞ～【ヤバい】 (ページ4)

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主の記憶ページ4

審神者は焦っていた。
国広と一緒に居間に向かっている間に情報を、と思ってみた敵の数を確認し、絶句した。

敵の数 10000体
結界の予測持ち時間 5分
ゲート近くにも敵の気配を感知

「(いや、明らかにゼロが多いだろ!?!?)」
つんでいる、完っ壁に無理ゲーである。
政府に救援を頼んでも巻き込んで自滅する未来しか見えない。確かにうちの刀達は強い。カンストメンバーが140口いる。だがこれはどうやってもアウトよりのアウトである。ふっざけんな、どこのクソゲーだ。
だが、刀剣達は死なせられない。国広達にもいった通り、うちの刀達は審神者側の戦力の一割を補っている。もしも、うちの刀剣達ががいなくなれば政府も詰む。やべぇどう足掻いてもﾊﾞｯﾄｴﾝﾄﾞが回避できない。攻略本が欲しい。

審神者は焦っていた。
焦っていた故に、正常な判断が出来なかったのである。

そうだ、敵に煮えたぎった油をかけてキャンプファイヤーしよう。

審神者は常識人だ。常識人なのだ。しかし、完っ壁な無理ゲーと焦り、そして面倒臭い事態をひき起こしやがった逆行軍への怒りでいつもなら絶っっっ対に考えなかったことを考えてついてしまったのだ。
隣にいたこんのすけは絶句した。こんのすけは審神者の考えていることが分かるようになっている。故に審神者の考えていることを理解した。
引いた。考えることが分かると緊急時行動しやすいし、指示を聞かなくても分かる。とても、この機能は役にたっている。だがしかし、今この瞬間だけはこの機能を恨んだ。機能が壊れたことも考えたが、残念ながらこんのすけは昨日、点検を終えたばかりである。むしろ壊れていて欲しかった。

居間につく。
緊張感の漂っている空間に審神者の声が響く。

「皆にこれからの指示をする。」

こんのすけは遠い目をしながら薪の準備を始めた。