優先順位 ページ8
モトキsiten
ゆっくりと首を回すと、そこにはマサイが居た。
マサイ「大丈夫か？シルクは！」
モトキ「運ばれた。今は手術室に居る。」
マサイ「そうか…………よく頑張ったな。モトキ」
モトキ「えっ？」
突然の褒め言葉に、少し動揺する。
今の俺達の状況じゃ、この言葉は少し似合わないからだ。
マサイ「辛かっただろ。目の前には今にも苦し足掻く、そして助けを求めるシルクに モトキは何一つ涙見せずに救急車を呼んだ。そうなんじゃないか？」
図星……とも言いたいところだが、マサイの予想を裏切るかもしれない。けれど真反対の事が俺には起きたんだ……
モトキ「そうだといいね……現場も見てないくせに言うなよ……」
少し荒い言葉使いというのは分かる。酷いことを言っているのは自覚している。
でもこの気持ちが抑えられない……
自分への憎しみ、悔しみ、あの鮮明に思い出せる恐怖
誰にも伝えることの出来ない事に、俺は苛立ちを覚えた。
マサイ「そっか……ごめんな。酷いこと言ってな。綺麗事じゃなく、他人事のように言った訳でもないんだ。ごめん。」
何故かその言葉を聞いてしまうと、時分が悪いように見える。またそこから何故かマサイの悲しそうな感じも俺には読み取れた。
モトキ「いいよ。俺よりシルクが先だ。急ごう。」
マサイ「あぁ……」
暗い雰囲気のままシルクの会って良いのだろうか……
シルクを待って良いのだろうか……
あいつが俺達のこの暗い顔を見てどう思うんだろう……
不安、疑問、心配 色々な感情に押し潰されながらもシルクの手術室の前で待機する。
1時間経った……でもまだ赤いランプは消える気配が無かった。
2時間経った……もう7時だ。お腹も空いた。隣には少し暗そうだけどスヤスヤ眠っているマサイの姿がある。
その様子を見ていると、ガチャンとランプの光が音と共に消えた。
その中からは3人の医師が見え、俺達の方に近づいて来た。
医師「手術は成功しました。絹張さん、あんな危険な状態からよく頑張りました。気の弱い方なら亡くなっているケースも大いにありました……」
医師の言葉を聞き、驚きと嬉しさの気持ちで心が荒れる。
そして自然と笑顔になっていた。
医師「面会と説明は明日に行わせていただきます。今日はごゆっくり絹張さんも、皆さんも休んでください。来る時間はお好きな時間で。では」
そう言葉を言い残し帰っていく医師は凄く重い一人一人の人の命を背負っている。そんな大きな後ろ姿だった……
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さき - シルクゥ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)うわぁ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`) (2022年1月9日 0時) (
レス) @page31 id: 799be46e24 (このIDを非表示/違反報告)
シルクれるりふ(プロフ) - あやかさん» こんなシルク、あまりというか、全く無いですもんね……想像する時、胸が苦しくなる時あります……シルク推しなので……(´・ω・｀) (2018年10月28日 21時) (レス) id: d0e8ff802a (このIDを非表示/違反報告)
シルクれるりふ(プロフ) - シルク＾-＾さん» これからも、どんどん悲しい展開になります……でも、皆さんを、感動させられるような物語にしたいと思います！ (2018年10月28日 21時) (レス) id: d0e8ff802a (このIDを非表示/違反報告)
あやか - シルクゥ(´；ω；｀) (2018年10月28日 21時) (レス) id: 916971c0e4 (このIDを非表示/違反報告)
シルク＾-＾ - 涙が止まらない。 (2018年10月28日 12時) (レス) id: bcf2c07990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルク れるりふ | 作成日時：2018年8月23日 16時
