進行する病魔 ページ16
モトキsiten
久々に浴びた太陽の光……
あの出来事から数週間は太陽を見ていない……
でも今は……俺がしっかりしなくては……
リーダーになる気持ちで……快く頼める、信頼のある人間になるために……
モトキ「こんにちはー。」
シルク「?あっ、モトキ!久しぶりだな!」
ンダホ「って言いながらシルク昨日会ったでしょ!」
シルク「……そうだっけ?…………あっ、会ったわ。ごめん(笑)」
ンダホ「馬鹿だなぁー。(笑)」
モトキ「あはは」
ンダホは気付いていないと思う……
でもこれも……この会話にも病魔は潜んでいる……
進行性核状性麻痺の症状の1つで、少しだけ認知症の症状が出る……
物忘れが前より酷くなったり、昨日のことが、中々思い出せなかったりと、前とは少し違う。
その事に気づいた俺は、苦笑いでしか返すことが出来なかった……。
シルク「さっ、動画撮ろうぜ。」
そう言って、か弱い力で車椅子の車輪を回そうとする手は、前より衰えていた。
力が入りづらいのか、進むのが遅い。
モトキ「押してあげるよ。」
シルク「あっ、あぁ……はぁ……ありがとう」
あの動作だけで息切れしている事から、手足の筋肉が弱まり、力が入りづらい……そう悟った。
この病気は、とても残酷だ。
自分の症状に気づけないまま、転倒して大怪我をし、無くなる事例もある。
病気で亡くなるというよりも、事故で亡くなるのがとても多い……
危険ということを判断しきれず、転倒した時に手で防御することさえも間に合わず、顔から怪我をする事だってある。
この病気は、誰かに見張られていなきゃ生きて行けない……そんな病気だ。
シルク「ぺけー。セカンダリの編集終わった?」
ぺけたん「うん終わったよ。あとアップだけ。」
シルク「そっか。お疲れ様。」
ぺけたん「良いの。」
その会話を遠くで見ていた俺は、そのシルクの表情が良く見えた。
いつもの笑顔はほんの少ししか残っておらず、どこかどっと疲れを感じる苦しい表情も見えた。
これからは笑顔をまた戻さなければ……
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さき - シルクゥ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)うわぁ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`) (2022年1月9日 0時) (レス) @page31 id: 799be46e24 (このIDを非表示/違反報告)
シルクれるりふ(プロフ) - あやかさん» こんなシルク、あまりというか、全く無いですもんね……想像する時、胸が苦しくなる時あります……シルク推しなので……(´・ω・`) (2018年10月28日 21時) (レス) id: d0e8ff802a (このIDを非表示/違反報告)
シルクれるりふ(プロフ) - シルク^-^さん» これからも、どんどん悲しい展開になります……でも、皆さんを、感動させられるような物語にしたいと思います! (2018年10月28日 21時) (レス) id: d0e8ff802a (このIDを非表示/違反報告)
あやか - シルクゥ(´;ω;`) (2018年10月28日 21時) (レス) id: 916971c0e4 (このIDを非表示/違反報告)
シルク^-^ - 涙が止まらない。 (2018年10月28日 12時) (レス) id: bcf2c07990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シルク れるりふ | 作成日時:2018年8月23日 16時