黒薔薇と赤薔薇の初恋 (ページ4)

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Silk Road編ページ4

Silk Road 続き
「人間はいずれか死ぬ。その死を追い求めて人間は生きる。死というものは、恐れるものでは無い。求めるものだ。」
その言葉が、みるみるうちに頭の中を駆け巡る。
聞いた事のある声で、
見た事のある様子で
全てが、あの状況の中で。
鮮明に……
シルク「そう言って、危険なのはお前らだろ…」
その言葉が、俺の心を、"優しさ"から怒りに変えた。
そして、俺は腕を抑えながらゆっくり立つ。
ナイフで浅く切られただけだったため、軽傷だ。まぁ、他人から見たら痛々しいが。
シルク「待ってろ。地獄を見させてやる。」
俺は銃をポッケットから出す。
ホントは嫌いだ。嫌いなんかじゃない。
これを持つと、変わるんだ。自分が。
そして、幻影が見える…
俺にとっては、凶悪なんだ…
"銃"というものは。
シルク「銃を持つなんて久々だ。今も君が見える。」
幻影「ﾌﾌ…やはり、俺は、君からの憎悪、嫉妬、優しさ、全てが好きだ。」
やはり、出てくる。
この幻影は、過去の俺が、
"嫉妬"憎悪"復讐心"怒り"から作った。
昔の自分の分身だ。
シルク「気持ち悪いな。もう出てくんな。邪魔だ。」
こいつが出てきたら、俺も変わる。
スイッチのON/OFFみたいに…
幻影「酷いなー。お仕置は夜だよー？じゃあねー。」
お仕置きというのは
ただ話しかけてくるだけだけど…
俺にとってはそれが、
お仕置だ。
シルク「笑わせてくれる。おい、まとめてかかってこい。」
もう、幻影を無視して、警察に構う。
幻影が出てきた以上、俺は止められない。
制御が出来なくなる。
警察「言われなくとも！」
そして、突っ込んできた。
もう、何もかも隙だらけだ。
ﾊﾞﾝｯ
警察「ｶﾞﾊｯ…1発で…心臓を…しかも…その距離…で…」
1発で心臓を当てる？
簡単だ…
どれだけ、特訓させられたと思うんだ…
シルク「ﾌﾌﾌﾌﾌ…来いよ。」
もう、その時の俺は変わっていた。
怖い。なんかで表せられない程に
闇に支配させられていた。
そして、さっきと同じで、警察は突っ込んでくるだけ。ただの的当てみたいだな…。
まぁ、言った通り、片手に銃を持って、次々と心臓を撃ち抜く。
悲鳴を聞きながらも、殺す。
優しさの欠片もなく、目には光もない、なんの希望も無かった俺だった。
警察幹部「ﾁｯ使えねぇな…もういい。退散だ。」
その言葉で背中を向ける警察。
シルク「戦場での鉄則。背中を向けたら死だ。それだけを覚えてろ。」
俺は背中を見せている、警察三人を弾を三発撃って殺した。

続く。