EXO ～ NOTE ～ (ページ41)

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#16 ページ41

それですべてうまくいくと思っていた

なのに、僕の目に飛び込んできたのはうつぶせで倒れるAの姿

駆け寄ってAを抱きしめる

ワンピースに赤黒い染みが広がっていく

その動きは止まることを知らずに、Aのカラダを食らい尽くす勢いだ

「Aっ！Aっ…」

「…セ…フ…」

「僕を見てっ…Aっ」

「…会え…よかっ…」

君の腕が力なく投げ出されて、何が現実なのか分からなくなる

さっきまで僕の腕の中にいたのに

Aとルハンが眠る場所

ルハンの家に潜り込んでたこの人と会うことも

何もかも非日常的だ

「好きだったんだろ？あいつも揺らいでた。奪えばよかったのに」

「僕じゃルハンには…かなわなかった」

あの時、僕が目を開ける前に君はベッドを出て行った

それがすべての答えだった

変な言い方だけど、ふたりにはこれでよかったのかもしれない

もう余計なことを考えずに寄り添っていける

君の笑顔を思い出し、鼻の奥がツンとする

君ほど惹かれる女性にはもう会えないかもしれない

それでもいい…君を好きになってよかった