EXO ～ NOTE ～ (ページ33)

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いつの間にか必要として

いつの間にか一緒にいるのが当たり前になった

Aの話を聞いて驚いた…俺とAの母親は遠い親戚

小さいころは良く一緒に遊んでいて、

男の子と女の子が産まれたら、将来結婚させようって約束をしていたらしい

俺の母親は親父と結婚して、Aの家族とは疎遠になっていたけど、

自分の死期を悟ってAの母親にあのペンダント贈った

小さいころの約束を託して…

Aの母親も数年前に亡くなって、今はペンダントだけが残ってる

もしかしたら母親たちに導かれて、俺たちはこうしているのかもしれない

俺の心にすっと染み入ってきて、足りないパーツを埋めてくれる

無事に戻ってきていたコレクション

あと少し…そう思っていたのに

「久しぶりの親子のご対面だっていうのに、冷たいじゃないか」

「…あんたのことを親父だなんて思ってない」

「あの絵描きを紹介するとは…ずいぶん入れ込んだもんな、あの女に」

「Aに手を出すな」

見ているだけで反吐が出るクソ男

挑発的な声の調子に、言いようのない怒りで体が震える

掴みかかってそのむかつく顔に拳をめり込ませてやりたいのに

俺を壁に繋いでいる鎖の金属音だけが響く

「くそっ…」

「そんな顔するな、もうすぐ自由だ…彼女のおかげでな」

粘着質な声の響き、高笑いにぞくりとする

拭いきれない不安が広がっていく