EXO ～ NOTE ～ (ページ31)

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信頼できる奴に頼んだ贋作も4枚が描きあがった

少しずつ縮まったAとの距離

今回は危ない橋を渡ることになる

何も起こらないように、徹底的に下調べをする

誰が持っているのか、どこに保管してあるのか

出入口、保管場所までの通路、非常口、周辺の交通量…

できる限りの下調べをする

Aは父親の仕事を手伝っただけあって、木枠の張り込みは手馴れてる

贋作の画布との差し替えは問題ないだろう…

…ガタン

いつの間にかうとうとして、物音で目が覚めた

灯りが漏れているキッチンで水を飲んでるAに声をかける

「…どうした？」

「あ、ごめん…起こしちゃったね」

赤くなって潤んでいる瞳

今にもこぼれ落ちそうな涙を親指で拭ってやる

「あ…」

「嫌な夢でも見たか？」

「…」

「おいで」

手を引いて寝室へ行く

先にベッドに入り、俺の隣をポンポンと叩く

そんな俺を黙ってじっと見ているA

「何もしない、女に困ってるわけじゃない」

「…ルハンになら…いいよ」

「…」

「ルハンには感謝してもしたりない」

「バカ、自分を安く売るな…」