EXO ～ NOTE ～ (ページ2)

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生ぬるい風を感じて目を覚ます

真っ暗な部屋

まだ目が慣れていない

「おい、いたぞっ」

同時にぐっとつかまれる手首

何度か瞬きして見えたあの男の顔

どうしてここにいるのっ？何でっ…

「…い、嫌っ!!!」

うまく呼吸できなくて息苦しい

「A…A？」

名前を呼ぶ声にはっと目を開ける

やわらかいスタンドの明かりに照らされたルハンの顔

「大丈夫か？」

「…夢？」

「夢だよ…」

「ルハ…ン」

「俺がいるから。大丈夫」

そう言って抱きしめてくれるルハンの体温が心地いい

強張ったカラダが解けていく

彼の香りを感じて、ようやく安心する

「なあ、今日止めた方がいいんじゃないか？」

「せっかくのチャンスだから逃したくない…」

「…無理するなよ。何かあったらすぐ連絡しろよ」

「うん…ありがと。行ってくる」

殺されて奪われたパパの作品

ただそれを取り返すだけ

コレクションは全部で10点

手元には8つ

残すはあと2つ