バグ5 ページ5
僕はまだ産まれたばっかりの頃、一度死んだ。
そんな僕を産んだあの人は周りにバレない様に真冬の中森に捨てた。だが奇跡的に寒さで僕の止まっていた心臓は何かの原因で再び動き出した。
いや原因はわかっていたんだ
その時の僕は認識できないけど、きっと僕を育ててくれた母が僕を見つけて抱きしめてくれたんだ。
そして心臓がまた動き始めた僕を抱え自分の家に連れて行き僕を育ててくれた。そして成長すると同時に母の僕への愛情と周りの人達の母を見るあの冷たい目に気づき始めていた。
『気のせいだろうと、その時軽く思っていた僕が愚かだったよ。』
「どうしてですか？」
『…何故なら。あの夜』
僕が眠っていたある日、時間は分からないけど深夜に近いと思う。家の入り口の方が騒がしく僕は息を潜めながらこっそりと様子を伺っていた。
そして僕がそこで見たものとは…
母を蹴り殴り，ロープで拘束している複数人の村人とドアから姿を現した細身の男。フードを被っていて見えなかったけどその人は母の頬を爪を立てながら掴みそのフードをとった…その顔は僕と瓜二つの顔だった…。
ありえない…母を痛ぶっているあいつが…あいつが…僕と同じ顔…？
「それが，貴方の言っている怪物だったのですね」
僕は自分のこの顔とあいつが許せない。
あいつが母をどこかへ連れて行き幽閉した。
僕はゆういつ持っているもので色々なところから情報を集め，そしてそこで分かったものも残酷だった。
あの怪物が，僕の双子の兄という情報だった。
�爐蓮�…あ，あり…ない。だって…僕は…1人じゃ…��
こうして僕は自分の本当の母親から捨てられ，今度は自分の双子の兄に大事な母を奪われた。
そんなの許すわけがない。許さない。母さんだけが僕の味方なんだ。…あの怪物…あいつを…殺してやるッ！
居場所を見つけた僕は，あいつが油断している隙に持って来た刃物で何度も刺したんだ。何度も何度も…。
母が僕を見ているのも気づかずに…
�猜譴気鵝�どうしたの？僕だよ？もうあの怪物はいないから…怖がらないでよ��
�爛ぅ筌，叩�来ないでッ！殺さないでッ！��
驚くことに母は僕を拒絶した。
どうして…？…あぁ，そうか。母さんを狙っている人がまだいるんだね？大丈夫だよ？僕が…守るから。そして母さんが二度と怯えない様に自分の顔をも仮面で隠した。何年か森に近づいた人を狩っていくうち，母さんの状態を把握できていなかった。
気づいたら，母さんは……
「亡くなった…のですね。」
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作者名：ミミズクの耳 | 作成日時：2024年2月7日 0時
