バグ3 ページ3
鮮血が一気にそこら辺に飛び散る。
ぁあ、この感覚。あの荘園いた時の感情の高ぶりを思い出すな。
でも、今そんな感情に慕ってる場合じゃないか。
あと、3人。
『ふふっ…さて次は誰にしょうかな？』
「おおおおぉ！！」
そう叫びながらその【人】は、僕めがけて大きなハンマーを振りかざしてきた。
そして僕は風を使い素早く距離をとる。
『ぁあ、もう。危ないなぁ。』
武器を持ち直しその人の首も同じように刎ね、その隣の方もついでに刎ねる。
「…ほう。」
鮮血が地下競技場で飛び散っている中ガラス越しでは、博士と呼ばれているその男は口元をニヤつかせながら、興味津々でその戦い振りを見た。
「(これほどとは。人でないとは思っていたが、どうやら当たりのようだな。…面白いものを見つけてしまったようだ。)」
博士がそれを考えていると、炎銃士の放った炎元素の攻撃がイタカに当たった…が。
『チッ…痛いんだけど？どうやら，君が最後だし。仕返してやるよ！』
そう言いながらその少年は炎銃士の体を痛ぶりながら楽しんでいた。
そう。攻撃が命中しても怪我をしていないのだ。
「…」
『…はぁ、終わったよ？で？いつまで僕はここにいないといけないの？』
意外と楽に狩れた。え？なになに、これがここでの狩り？
ふーん。
「御苦労。…今そちらに人を手配した。その者についてきて戻ってくるといい。」
そう言って博士はガラスがある部屋から出て行った。
なんだよ…。
そう思いながら僕は先ほど狩った人だった者を眺めていると、僕の後ろの扉が開き白衣を着た人達が数名入ってきた。ぁあ、この人達のことか。
こうして僕は大人しくついて行き、先ほどの博士の屋敷の部屋に戻された。
「その顔についた血を拭け。」
そう言って博士は僕にタオルを渡してきた。
疑問に思い、近くにあった鏡を見て、ぁあー、って声を出しながらそれを受け取る。
僕の仮面に返り血がついていたようだ。とりあえず仮面を外そう…
「…何故仮面をしている。」
僕が仮面を外して拭いていると突然博士がそんなことを聞いてきた。
どうしてって…それは、
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作者名：ミミズクの耳 | 作成日時：2024年2月7日 0時
