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島崎の憂鬱。 ページ2
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ゴポリ、口から赤が漏れる。
…無論。私では無く、目の前から。
「…貴様ッ、盛った、な…ぐぁッ」
『えぇ、僭越ながら毒を。』
そう云って立ち上がり、男に歩み寄る。
『数日前に貴方様の組織にスパイを送りましたが…、全くもって不愉快です。ポートマフィアを欺こうなど。…嗚呼でも、その気込みだけでも褒めてあげましょう。
…よく出来ました。』
そう耳元で囁き、男が息絶えたのを確認して後ろに控えている部下に声を掛ける。
『任務は完了しました。車を出して頂けますか？』
「はい。此方をどうぞ。」
『有難う。』
礼を云って部屋を出る。
『(………嗚呼、憂鬱。)』
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作者名：緋山 | 作成日時：2019年7月17日 17時
