やっぱり最強は2人がいい。

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五条side




僕は今、Aの行方を追っている。Aが僕らを裏切ったのは、12年前の星將体護衛の任務の時。それまで全くそんな様子は見せなかったのに、いきなり裏切った。



今でも忘れられないあの日の出来事。


未だに信じられない。


あんなに近くに居たのに。


2年間もそばに居たのに。


どうして気づかなかった？


呪術師として、呪詛師は見逃せない。


でもAはどうしても……



あの日から起きた呪術による被害は全てAによるものだとされている。呪術師が消える際もその場にAの残穢が感じられた。死体は見つからず、跡形もなく消える。このような事件が発生していた。



毎年この時期になるとみんなが動き出す。それぞれの思いに従って、それぞれが行動する。ほとんどのものがAとの思い出を思い出しては考えてるみたい。僕は任務を早く片付けてAを探す。なんとかして見つけたい。そう強く願っていた。



あの日、僕と傑はAを罵倒し、突き放した。



混乱から来るものだった。驚きのあまり攻撃できず、逃がしてしまった。あの時倒していれば、今の被害をもっと抑えられたのかな。



伊地知の運転する車に揺られながら、静かに目を閉じた。

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