学校中の噂 ページ6
そして翌日…
永世学園にて。
ヒロトは教室の窓側で1人黄昏ていた。
朝練の後に2限座学が続いた中疲れたのか、あくびが止まらず、龍馬に涙を溜め込んだ。
ヒ(あ、やべ。ボヤける。)
手玉を擦ったその時だった。
基「ヒロト！」
タツヤがガラッと勢いよく教室の戸が開けた。近くの女子が「キャッ♡」と言ったのが聞こえたけどそれはどうでもいい。
タツヤが俺のところに駆け寄り、
基「お前、校内新聞みたか！？」
ヒ「あ？」
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タツヤと俺は2年廊下の掲示板まで走っていった。
すると何やらギャラリーができていた。
ザワザワと騒ぐ連中を押し除け、俺は掲示板の前に立った。
" 吉良財閥の御曹司、吉良ヒロト "
他校のおさげ少女と交際中！？
デカデカと掲示板に貼られたその記事を俺は見てしまった…
ヒ「な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁ！！！！」
他のサッカー部も走ってきた。
南「おい、ヒロト！お前また何かしたのかよ！」
涼「やっぱり馬鹿息子だな！貴様は！」
砂「やれやれ、むらむらが込み上がってきたか。」
玲「やめなさい、まったく。」
緑「うわぁぁ！もう、サッカー部も終わりかぁ！」
基「みんな落ち着くんだ！！」
わちゃわちゃと揉めるサッカー部員、皆をまとめようと必死になるタツヤ、魂が抜け落ちるヒロト……
その後、サッカー部は校長室に呼ばれ、1週間の奉仕活動を命じられたとか。
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作者名：シャーベット | 作成日時：2021年6月21日 2時
