俺/私たちは許嫁同士…のはずだよね？ (ページ49)

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正直な想いを… ページ49

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＂ばぁーか、……好きな女を放っておいて逃げる＂
　ほど、俺は根性腐ってねぇよ

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俺の脳内であの恥ずかしくて痛々しいセリフがリピート再生されている。

『あ、あの…そ、そんなに成る程恥ずかしかったですか？』

ヒ「おまえ！なんちゅうこと思い出させてくれるんだぁー！！？//////////////// (泣)」

俺は部屋の隅っこで丸くなったまま、一之宮に向かって叫んだ。当然彼女はビックリしていた。

『………』

ヒ「？…お、おい！何してんだお前！」

一之宮はベッドから出て、フラフラになりながらもこっちに歩み寄って来た。

『………うわぁ！』

ヒ「馬鹿！体ボロボロの癖に何してんだ！」

よろけた彼女を支えながら、俺は彼女をベッドまで連れて行く…なんでか一之宮はクスクスと笑っていた。

ヒ「ん、……んだよ、そんなに笑って」

『いいえ、本当に…こんなに私のことを心配してくれる人は身内くらいでしたので。嬉しいんです。』

ヒ「ま、まぁ、一応…許嫁なんだし、その……俺たちと、友達だろ？だからそんなの当たり前じゃねぇか」

そっぽを向いてそんな嘘を言うけど、一之宮は…

『ねぇ吉良さん…わたし、あなたに謝らないといけません。』

ヒ「は？なんだよ改まって…」

そしてお嬢様は頭を下げて来た。

『わたし、嘘をついていました。自分の気持ちに……吉良さんと友達になりたいなんて言葉でいつも自分に嘘をついてたんです。』

ヒ「……でもおm((『好きです』……は？」

『私、一之宮月奈は、吉良ヒロトさんのことが好き…これが本当の気持ちです。』