客 ページ4
やっと一日経った…あの後俺はすぐにベッドに潜り込み、眠ってしまったんだっけ。
今日も学校と練習に参加したものの、あまり打ち込めなかった。まぁ、勉強はいつものことなんだけど。
ヒ「………ｽﾞｩ-ﾝ」
緑「おい、ヒロトの奴どうしたんだ？」
涼「奴のパス、いつもよりゆるゆるだったぞ？」
基「……ヒロト」
メンバーも更衣室で座り込んでるヒロトを横目に、心配の声をあげていた。すると、トントンとノックする音が…
瞳「ヒロト、貴方にお客さんよ。」
ヒ「え？」
瞳「早く着替えて、部室の入り口の方に待たせてるのよ。」
バン、と瞳子が戸を閉めて出て行った。
ヒロトは立ち上がって制服に着替えて「お先…」とメンバーに一言おいて行った。
砂「大丈夫なのか？奴は…」
基「………」
・
・
・
・
ヒロトが部室の入り口で見つけたのは、なにやら男子生徒たちが1人の女子に絡んでいる現場だった。あれって…
男1「なぁなぁいいじゃん〜、俺たちと遊ぼうぜ？」
男2「サッカー部待ってるなんて、どうせ練習三昧で疲れてんだって〜！」
男3「てゆうかこの制服、あのお嬢様学校の桜華女学院じゃん〜！！」
そう言って男子は女子の肩に腕を回した。俺は舌打ちをして…
ヒ「おい、コイツ…俺の連れなんだけど 」
バッと男子生徒から腕を払い、俺の方に引き寄せた。
男1「吉良、なんだよ…グループを抜けた裏切り者が。」
男2「サッカー部はどうした？サッカー部は」
ヒ「悪りぃけど、今日はもう終わったんだよ。何しろこの女は俺に用があるってんだ。わかったらさっさと帰りな…このゴッドストライカー様の機嫌がいいうちにな。」
声のトーンをすこし低めて言うと、奴らは「行こうぜ…」と走って帰って行った。
ヒ「はぁ…おい、アンタだろ俺に用があるの」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シャーベット | 作成日時：2021年6月21日 2時
