俺/私たちは許嫁同士…のはずだよね？ (ページ25)

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関係ねぇページ25

その日の夜、弟の部屋に押しかけ、仁王立ちで弟の前に立った私。

　片方だけイヤホンを外し、スマホの動画を流したまま、破裂したフウセンガムを口の中に戻して視線を合わせずにいる弟。

ヒ「なんだよ姉さん、そんな般若じみた顔して」

再びガムを噛む弟の声は、FFIの前のだらしなさが現れていた。

瞳「さっき、月奈さんとすれ違ったわ。」

　揺れていた肩を止める弟。チラッと横目で私の方を見るけど

ヒ「へぇ、だったらなんだってんだ？」

瞳「………」

ハンッと鼻で笑う弟、だけど声が半分震えてるように感じる。

瞳「なにか、あったんじゃないの？ヒロト…」

ヒ「………」

瞳「ねぇ、ちゃんとはn((「うるせぇ！！」…！！」

ヒ「姉さんには…関係ねえよ。」

弟は荒い声を上げ、私を睨んだ。そして立ち上がり、部屋を出て行く。
　

ヒ「わり、ちょっと外の空気吸ってくる。」

瞳「ヒロト！待ちなさい！！」

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『………… 』

雪「おいおい、いきなり人ん家に押しかけてきてその沈黙はなんなんですか～？いい加減うざいって。」

現在、私は幼馴染の雪音のマンションでテレビを見ている。タワーマンションの最上階なんて妙な緊張感が出てしまうけど、小さい頃から遊びに来てるので、いつの間にかマイホームみたいにくつろいでしまっている。

雪「許嫁くんとなにかあった？」

『…！！』

雪「おや？図星かね？月奈くん」

わざと野太い声をあげる雪音。若干二重顎になってたけどそれは置いとく。

『……ユキちゃんには関係ない。』

雪「んまー、お堅いこと言わんと、このユキちゃんに話してみなさいって！！ね？」

あまりにもしつこいので、仕方なく悩みを話すのだった。