俺/私たちは許嫁同士…のはずだよね？ (ページ15)

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タツヤの出会いページ15

そして、永世学園サッカー部では…

基「ヒロト！」

吉「おう！来い、タツヤ！！」

基・ヒ「「コズミック・ブラスター！！！」」

バシュッッとゴールに勢いよく決まる流星。

砂「最近、調子いいみたいだな。ヒロト。」

玲「えぇ。連携もバッチリだし、悩みが無くなってよかったわね。」

タツヤとヒロトは笑い合ってハイタッチを交わすのをチームメイトは微笑ましく眺めていた。

基「ヒロト、この頃調子が良くなってきたけど、なにかいいことでもあったのか？」

ヒ「あー？まぁな…。」

ヒロトはスポドリを置いた後、またグラウンドに戻った。

緑「どんな変わりようだよアイツ、逆に気持ち悪いな。」

基「まぁでも、とにかく良かった。」

　そして永世イレブンは練習を再開するのだった。

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練習後、

緑「タツヤー、この後みんなでファミレス行くけどどうする？」

基「あ、じゃあ監督に用事あるから先に行っててくれないか。あとから追いつく！」

緑「わかったー。早く来いよ！」

緑川が部室を出た後、基山はせっせと身支度を終え、職員室に向かって明日の練習の打ち合わせを終えた。

　一息して校舎を出たら、もう日が沈む頃だった。
緑川たちを待たせたらいけないと小走りで向かったら、

基「あっ！」

「きゃっ！」

ドンッと鈍い音がした。誰かとぶつかったらしい。
基山は慌てて立ち上がり、相手に手を差し伸べた。

基「ごめんね！大丈夫かい？」

「あ、はい。ありがとう…」

　基山の手を取って立ち上がったのは女子だった。相手はセーラー服のスカートの汚れを払った。

「あ、すそが…」

基「え？裾？」

女の子が基山のブレザーの汚れに気づき、

「じっとしてて、いまとってあげますね。」

基「…っ///////// 」

基山の方に歩み寄り、丁寧にパンパンと汚れを払う女の子。漂う花の香りに基山は思わず息を呑んでしまった。

「はい、綺麗になった。」

ふっと柔らかく微笑む女の子、その優しい表情に基山は顔を赤くする。

女の子はスクールバックをもって小さく礼をし、小走りで走っていった。その後ろ姿をじっと見つめる基山。

基「あのこ、可愛いかったな。」

　名前を聞けばよかった…と、後悔する基山だった。