蝶と蜘蛛「JK」

ごめん ページ43

わかってるの、オッパが私のことを思って言ってくれてるって

だけど、それと同時に監視されてるようで、信じてもらえてないようでなんかいやだった



昔からオッパは私のヒーローだった

転んだ時もすぐに駆けつけてきてくれたし
泣いてる時もずっと隣でいてくれるし
喧嘩腰の友達も全部全部オッパがやっつけてくれた



「…A」

「…」

「ご、ごめん。言い過ぎた。」

「・・・」



でも私、素直になれない子だから
悪い子だから




「…そ、その、友達とは楽しかったか?」

「・・・ん。」


「そうか、うん。…お前が楽しかったならそれでいい」





しゃくりあげる私の頭を雑に撫でる

オッパの顔を見ると微笑んだオッパが
いつしか私を助けてくれた幼いオッパと重なり
私は躊躇うことなくオッパに抱きついた






「オッパァァ…ごめんなさいぃ」

「…こらこら、そんな泣くと目が腫れちゃうだろ」






そのあとは寝る時まで隣にいて今日の話を聞いてくれたし、
目を冷やすためのタオルも当ててくれるし





「オッパ。ちょあ」
「うん。オッパもだよ。ほら、寝ろ」


「おやすみ」
「おやすみなさい」









瞼が落ちたと同時に愛しるって聞こえたのは多分気のせいじゃない

朝からなに→←…やりすぎた。

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