Crown【アイドリッシュセブン】 (ページ4)

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楽屋待機中、突然席を立つA。

飛鳥「A？…どうした？」

「スタジオ行ってくる」

飛鳥「なんで？」

「IDOLiSH7のパフォーマンス、近くで見たくて」

千鶴「ちゃんと出番までには戻ってこいよ？」

「はいはーい」

亜樹「あ、待ってA君。僕も行く」

Aside

「あれ…？」

亜樹「どしたの？」

「前にいるのってIDOLiSH7？」

亜樹「あ、本当だ。なんか…すごい慌ててない？」

「何か変更でもあったのかも……」

IDOLiSH7の一番後ろを歩いていた陸を見て何かが心に引っかかる。
あの陸の状態は……

亜樹「とりあえず、ついてってみる？」

「…………」

亜樹「……A君…？」

「あ、ごめん。…うん、そうだね。ついてってみようか」

間違いない。……発作を起こしかけている。

亜樹「なんだ、IDOLiSH7…大したことないじゃん」

和泉一織のミスから、IDOLiSH7は全てが崩れ始めた。周りがうまくミスをカバーしようとしていたが、それは全て仇となっている。
きっと、一織のミスは陸の発作の症状に気付いて何か策を取ろうと思案してたことからだろう。
発作の症状が軽くなったからアイドル始めたんだと思ってたのに……

「……ダメじゃんか」

亜樹「A君？どこに…？」

「ちょっとIDOLiSH7に喝を入れに行こうかなって」

そう言って俺は袖に移動する。途中でスタジオを後にする一織とすれ違ったけど声はかけなかった。あーいうタイプは放っておくのが一番だし。