【黒執事】失われしもの (ページ12)

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その青年、見つけるページ12

side change

「レディース＆ジェントルマン！お嬢はーん＆旦那はーん。本日はノアの方舟サーカスにようこそお越しやした。うちはジョーカーと申しまんねん。どないお見知りおきを」

いつもと変わらない、サーカスが始まる前のお決まりのセリフを口にする。今日もまた、道化師の仮面を被って。

「……！」

ダガーのパフォーマンス中、客席の様子を見ているとある一人の少年を見つける。
俺がずっと探し続けた、1日も忘れる日は無かった＿＿

「A…？」

Aは何やら、隣の燕尾服の人と話している。知り合い、なのか？

「ちょっとジョーカー！何ボーッとしてんのさ！出番だよ！」

ビーストにそう言われ、我に返る。
本当は今すぐ、あそこに行きたい。けど、そうしたらショーが台無しになってしまう。お父様に怒られてしまう。捨てられてしまう＿＿

今はショーに集中しなくては。ショーが終わった後にAを探し出せばいい。

ショーが終わると同時に俺は会場の外へと向かう。後ろで俺の名が呼ぶ声が聞こえたが、それを無視した。

「はぁ……いた…」

連れの燕尾服と話しているようで、歩く速度が今は遅い。行くなら今だ。

「A！」

周りの目なんか気にせずに、俺は大声でアイツの名を叫んだ。

✄--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------✄
短いですがキリが良いので(；´・ω・)
なんか、ジョーカーSide多いけどBのLにはならないですからね！！？()ジョーカーSideが書きやすいってだけですから！！！()