スクール革命2【 鬼滅の刃 】

67話 ページ30

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平手 side



ふと、さっきのSランクの人達の話していた会話を
思い出した。




"伊「 なぁ、アイツの最後の顔みたか？笑 」"



泣かされたのはきっとこの子の事だ。

その子を見つめていると女の子は私の視線に気づい
たのか、少し顔を私の方に向けると目と前の水道で
顔を洗い始めた。

何度も、何度も、顔を洗うが女の子の涙は止まらな
くて啜り泣く声を漏らしながらも水を顔にかけて
いる。



ｰｰｰｰｰ助けてあげたい。



すぐにそう思った。

私は足を出して女の子にゆっくりと近づいて行く。


私の足音に気づいたのか、女の子はピタリと動きを
止めた。




平「 大丈夫？ 」



そう声を掛けると女の子はゆっくりと顔を上げて、
私を見た。

顔からはいくつかの水滴が付いていて、何度も洗っ
たからか前髪も少し濡れていた。

目も赤い。




平「 無理しなくていいよ 」



そう言うと女の子の目からぶわっと涙が溢れた。

女の子の背中を擦りながら、私は女の子が落ち着く
のを待った。






···································
···························
····················




女の子は落ち着くと私に話してくれた。



移動教室の帰り、廊下を歩いていると前から騒いで
いるSランクの人達を見つけたらしい。

"邪魔しないように····" とSランクの人達の横を通り
過ぎようとした瞬間、伊之助さんにぶつかったらし
い。

それで暴言をたくさん言われた····とのこと。


私は必死に怒りを抑えながら女の子の話を黙って
聞いていた。



Sランクの人達に対する怒りが今にも溢れてきそう
だ。




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