憑依少女Ⅱ (ページ40)

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Mステページ40

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車に揺られながら、イヤホンを付けて二人セゾンの音源を聞く。

脳内で振り付けを思い出しながら聴いていると、
右耳のイヤホンがなくなった。

平「私も一緒に聴く！」

「びっくりしたぁ～笑」

平「笑。瀬尾ってさ、毎回私の事になると驚かない？笑」

「だって驚くような事してくるから！笑」

平「えー？笑」

さりげなく平手は私から取ったイヤホンを右耳に付ける。

こういう事はいつもの事で、
最初は勿論ツッコミを入れたけど、流石に慣れた。

平「ソロダンス上手く出来るかな····· 」

「後ろから見ててめっちゃ平手のソロダンス綺麗だよ！」

平「笑」

「笑」

「でも本当に難しそうだよね、」

平「うん。何回も練習してるけど、未だに不安」

" でも、だからこそ頑張る！ " と意気込む平手。

私はこの平手の表情が好きだ。

笑顔の裏に意気込みもある、この表情が。

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···············
······

車から降りて、建物の中に入り、Mステさんのスタジオ内に入る。

3回目となるMステさんだけど、やっぱり慣れない。

ス『欅坂46さん、今日は1日よろしくお願いします』

『お願いします！！』

そこからリハーサルを1回行って、

マイク確認や移動確認も行う。

その後は楽屋に戻って衣装に着替えて、

2回目のリハーサルを行う。

サイマジョの時はいつも本気で裏を走ってしまい、
リハーサル後は毎回疲れてしまった。

せかあいの時からそれは気をつけて、
裏は小走りでなるべく体力を使わない様にしていた。

沢山のアーティストさんが次々に階段を上がってスタジオ内に入る。

その後ろ姿を見ていた私達は、円陣を組んだ。

『謙虚 · 優しさ · 絆キラキラ輝け欅坂 46！はい！』

そして私達も、その階段を上がった。

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