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4話 ページ5

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『 もう朝ごはん出来てるから、早く降りてきてね 』


「 うん···!今行く···! 」







多分、いや絶対、この人はこの子のお母さんか···。


お母さんが階段を降りて行くのを見てから、俺もゆっくり自分の部屋から出て扉を閉めた。


当たり前だけど、全然知らない場所にいると不安になる。
まぁ、俺の場合知らない子と入れ替わってる時点でもうめちゃくちゃ不安なんだけど!!




壁に手を当てて、恐る恐る階段を一段一段降りて行く。



そういえば、さっきお母さん " A " って言ってたな···。
俺が今入れ替わっている子の名前は " A " って言うのか、








『 何してんの? 』


「 うおぉ!? 」









真後ろで急に声が聞こえて思わず声を出してしまった。

すぐに振り向くと、眉をひそめている男性が立っていた。








『 男みたいな声出すなよ··· 』


「 ···、ごめん 」


『 遅れるぞ〜 』










俺の横を通り過ぎた男性がそのまま階段を降りる。
すぐに俺もその後を追うように階段を降りた。


男性が行った方を見ると、すりガラスが付いている扉が若干開いていて、そっちに足を進めた。


ドアノブを握りゆっくり扉を開けると、
男性が椅子に座ってご飯を食べていて、その近くの台所にお母さんが立っているのが見えた。


さっきの男性が2人に近づいているのをじっと見つめていると、お母さんが俺の方に顔を向けた。








『 A?どうしたの? 』


「 あ、いや!なんでもない! 」


『 ほら、早く食べちゃいな 』


「 ···うん、」










心臓の音が速くなるのを感じながら、俺は扉を閉めた。









· · ·










パンを1口齧り、食べながら目だけで他の3人を見る。


テレビを見ながら食べていて、時々3人の笑い声が飛んできた





考えろ、考えるんだ悠仁···!!

何でこんな事になったのか、
ただ俺のスマホを拾ってくれて、それ以外まったく接点もなかった女の子と何で入れ替わったのか、


考えれば考えるほど、頭がおかしくなる。










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作者名:佳奈 | 作成日時:2022年5月2日 22時

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