3話 ページ4
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虎「 ごっ、ごめんごめん!ボーッとしてた!何? 」
伏「 だから、頼みたいもの早く頼め 」
虎「 あーね!了解了解! 」
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店員さんに注文を頼み、ドリンクバーをとりに席から立つ。
ドリンクバーの場所に行きながら、釘崎からのラインに返信して、スマホを近くに置いてからコップを取ってジュースを入れた。
そのまま席まで戻ろうとすると、さっきの女子高校生4人組の1人である女の子とすれ違った。
気にせずそのまま歩いていると、後ろから走ってくる足音が聞こえてきたかと思いきや、誰かに肩を叩かれた。
振り向くとさっきすれ違ったボブの女の子が立っていた。
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「 これ、違いますか? 」
虎「 あっ!俺のです!すみません! 」
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さっきドリンクバーの所に置いて、そのまま席に戻ろうとしていた。
やっべぇぇ···!!あっぶねぇぇ···!!
すぐに女の子からスマホを受け取ると、女の子はニコッと笑った。
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「 良かったです! 」
虎「 ありがとうございます!! 」
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軽く女の子に頭を下げてから、俺は席へと戻った。
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あぁぁぁ!!!そうじゃんそうじゃん!!あの子じゃん!
昨日、俺と伏黒がカフェに行った時に会った女子高校生4人組の1人の子じゃん!!
しかも俺のスマホを拾ってくれた子だし!!!
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だとしても、何で入れ替わったんだ···?
···あぁぁ!!もう分からない!!
なんなんだよ!この現象は!!
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どこぞの漫画かっての!!
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両手でわしゃわしゃと頭を搔いていると、扉をノックする音が聞こえてきて、ピシャリと体が固まった。
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『 A〜?どうしたの?体調でも悪いの? 』
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マズイ···!!
すぐに俺は立ち上がり、扉の方へと近づく。
乱れた髪を整え、息を少し吐いてから扉を開けた。
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「 っ···、ごめんね!ちょっと寝坊しちゃって! 」
『 もう、心配したわよ!なかなか降りてこないから! 』
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" あはは " と笑みを見せるが、
自分でも分かるくらい引き攣っていた。
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作者名:佳奈 | 作成日時:2022年5月2日 22時