2話 ページ3
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やっぱり、どこかで見たことがある顔だ。
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両腕を組み、首を捻り、" ん"ーっ " と低い声を出しながら思い出した。
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虎「 あー····、あぁー····、あぁぁぁ····! 」
伏「 うるせぇな!! 」
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ぐったりとした体。
疲れてて、テーブルに伏せたまま動かない。
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虎「 疲れたぁぁぁ 」
伏「 まぁ、今日の任務は少し大変だったな 」
虎「 呪霊多すぎんのよ。疲れたわ、」
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ガン!と音を鳴らしてテーブルに額をつける。
こんな俺は疲れてるのに、目の前にいる伏黒は涼しい顔でメニュー表を見ている。
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虎「 ····喉乾いた 」
伏「 水あるぞ 」
虎「 ジュースがいい 」
伏「 子供かよ··· 」
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" 子供だもん!まだ15歳だもん! "
なんて口にすれば、呆れたように目を細める伏黒。
同期になんちゅー顔するんだよ···。
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『 いらっしゃいませ〜 』
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ドアベルが鳴るなり、近くにいた店員さんが声を上げる。
自然と目線がドアの方に行き、入ってきた人物を捉えた。
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楽しそうに会話する女子高校生4人組。
何の話をしているのかは分からないけど、それでも4人は楽しそうに声を弾ませていた。
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『 どこ座る? 』
『 そこでいいんじゃない? 』
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ロングの子がポニテヘアの女の子の聞いて、ポニテヘアの女の子がそれに答える。
俺と伏黒が座っている席の後ろの席を指さしていて、それでさっきまで起き上がらなかった体が自然と起き上がった。
俺達の横を通り過ぎ、後ろに座った彼女達の声は、さっきとは比にならないくらいよく聞こえた。
" 疲れたね〜 "
" 何頼む? "
" ジュースどれにしよ、"
" お腹すいちゃった〜! " ___
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伏「 虎杖!!! 」
虎「 うぉ!! 」
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ビクッと体を揺らして、改めて伏黒を見る。
イラついたように顔を歪めている伏黒を見て、つい冷や汗が出てきた。
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作者名:佳奈 | 作成日時:2022年5月2日 22時