性格がイケメンな女の子の話。【 金村美玖 】

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同じクラスだし、きっと今の会話だって聞こえているはずだ。

どういう反応しているんだろう____

そう思ってAの方に視線を向かせようとした瞬間、





金「 ちょっといい？ 」




凛とした声が頭上から聞こえた。


顔を上げると同じクラスの金村 美玖さんが立っていた。
Aの親友で2人で一緒にいる所は高1の頃からよく見かけていた。


整った顔立ちをしている金村さんに見つめられて自分でも顔が赤く染まるのが分かる。





金「 我妻くんに用があるんだけど····いいかな？ 」

善「 はっ、はい！！！ 」





声が裏返りながら大きく返事をして席から立ち上がる

2人の方を見て俺はドヤっと笑うと、2人は怪訝そうに見つめてきた。



ふっ、今の俺はそんな事でへこたれる程弱くないぜっ！

これが告白だったらどうしよ〜！
俺には既に可愛い彼女がいるのに〜！




そんなウキウキ気分で俺は先に歩く金村さんを追った




Aが心配そうに俺達を見つめているのも知らずに___。





·······························
····················
···········




着いたのは隣校舎と繋がっている人気の少ない外通路だった。

人気が少ない、男女の2人きり____

これってやっぱり告白·····！？





金「 実は、言いたい事があって 」

善「 なっ、なんでもどうぞ！！！ 」





バクバクと心臓の音がする胸元を押さえながら言うと金村さんは可愛らしく微笑みながら言った。






金「 あのさ、Aの事奪うから 」









⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀そこからだ。







⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀俺達の関係性が歪み始めたのは____。









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