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ユウヤは全然、変わっていない。


あの頃も、「ケイは可愛いね。」と口癖のように言っていたから。




でも、今改めてその言葉を聞くと、とても平常ではいられない。

自分の心臓の音以外、何も聞こえない。



気づけば全員の自己紹介が終わっていて、教室はざわついている。


「伊野尾、何ぼーっとしてんの?」

薮が不思議そうに俺の顔を覗き込む。



「別に...、つ、次の授業なんだっけ?コミュ英?」


俺は慌てて話を変える。




「ちげぇよ。なんか時間割変更で体育だって。」

「え?体育?」

「そう。どうせ今日も伊野尾は見学すんだろ?たまには授業でんの?」

「いや......ま、、まぁ...、」




体育ってことは、またユウヤじゃん。

それに...授業を見学する言い訳を考えなきゃ。





「ほら、早く行こうぜ。着替える時間なくなるぞ、」

「や、薮、先行ってて!俺、体操着忘れちゃったから...」

「まじ?わかった〜。」




薮が小走りに教室を出ていくと、俺はロッカーの奥に体操着を押し込んだ。

忘れたことにしておけば、とりあえずこれで走ったりしなくて済むはず。




急いで職員室に行って、ユウヤを探す。

ジャージに着替えたユウヤを見つけた俺は、勇気を出して声をかけた。


「あの、高木先生...、」

「お、どうしたケ...伊野尾くん。」

「た、体操着...忘れちゃって。」

「そうか〜。今日はバスケする予定だったからな。制服じゃしんどいし...俺の貸すか?」

「え、いや...、」

「あー、嫌だよな。まぁ、どうすっか考えるからとりあえず体育館行こ。」

「は、はい。」





見学させてもらえないかな....?

前までの先生は適当な人だったから「じゃあ見てろー。」とすぐに言ってくれたけど、そうはいかないか。


ユウヤと一緒に職員室を出て、誰もいない廊下を歩く。

そういえばさっき、ユウヤは俺のことを“ケイ”と呼ぼうとした。
やっぱり、ユウヤは俺がケイだと気づいているようだ。




「わ、」


少し前を歩いていたユウヤが急に立ち止まり、軽く背中に顔をぶつける。



ゆっくりと、ユウヤはこちらを向いた。

少し高い位置から見下され、俺は視線をユウヤからずらす。


次の瞬間、

静かに伸びてきたユウヤの手が、俺の髪の毛をかきあげた。



「ちょ、」

「...やっぱり。」



ユウヤが俺の左耳に触れる。


「ケイ__________、見て、」



ユウヤははっきりと俺の名前を呼んで、自分の服をたくし上げた。








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KIYT(プロフ) - ooota12さん» ありがとうございます!頑張って続き更新しますのでもう少しお待ちくださいー汗 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 0c03163960 (このIDを非表示/違反報告)
ooota12(プロフ) - 高校生と先生、いいです!ドキドキしてます。続きを楽しみにしてますね。 (2018年12月30日 20時) (レス) id: a48d1d7bc4 (このIDを非表示/違反報告)
KIYT(プロフ) - ooota12さん» 嬉しいですーー(>_<)薮くんのソロは本当に大好きで...上手くかけてたかな、??まだまだ頑張ります♪ (2018年12月3日 5時) (レス) id: 6f6e981d78 (このIDを非表示/違反報告)
ooota12(プロフ) - 涙が。。薮ちゃんが歌ったこの曲で本当に泣けてきたところなんだけど切なくてとってもきゅんとくるお話でした。KITYさんの情景描写が上手すぎです。 (2018年12月3日 1時) (レス) id: a48d1d7bc4 (このIDを非表示/違反報告)
KIYT(プロフ) - いつもありがとうございます!知念ちゃんは何歳になっても可愛くいてほしいね♪ (2018年11月30日 19時) (レス) id: 6e2f3196d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KIYT | 作成日時:2018年11月30日 5時

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