僕が恋を知った日(ym×cn ページ1
・
寒い。
11月末って、こんなに寒かったっけ。
朝、家を出て
歩き慣れた最寄り駅への道を、マフラーに顔を埋めながら足早に進む。
普通に大学を出て、普通の会社に、普通に就職した。
時間はあっという間に過ぎるもので、俺は社会人になってから三度目の誕生日を迎えようとしている。
最初は履きなれなくてペタペタ歩いていた革靴も、今ではすっかり僕の一部みたいになって。かかととつま先の方に傷がついてしまったけれど、ずっと大事に履いている。
少し前に、奮発して買ったお高いスーツも結構着こなしているつもり。
お金がなくて、安くてペラペラのスーツを着ていた自分が懐かしい。
と言っても、もらえる給料はまだ1年目と変わっていないのだけれど。
そこそこに忙しい、休みの少ない一般的な企業で、つまらない環境に身を置いていた。
高校時代の友達が、結婚だなんだと騒いでいるようだが、僕には関係ないし興味もない。
結婚しないで一生を仕事に費やしてみてもいいけど、正直今の仕事にそこまでの熱は入らない。
「侑李、彼女できたら連れてきなさいね?」
なんて、母さんは楽しそうに言ってくるけれど。
申し訳ないが、彼女どころか僕には女友達すらいない。
物心ついたときから、周りの友達が
「○○ちゃんが可愛い、」
「△△に告られた。」
とかなんとかで盛り上がってる話題にも、ニコニコしながらその場にいるだけで、参加はしていなかった。
僕のほうが可愛いじゃん。
と、心の中で片付けてしまって、恋愛とは無縁な人生を送ってきた。
そんな、僕がね?
まさか、恋を知る日が来るなんて。
それも、
自分の、25回目の誕生日に___________。
・
165人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KIYT(プロフ) - ooota12さん» ありがとうございます!頑張って続き更新しますのでもう少しお待ちくださいー汗 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 0c03163960 (このIDを非表示/違反報告)
ooota12(プロフ) - 高校生と先生、いいです!ドキドキしてます。続きを楽しみにしてますね。 (2018年12月30日 20時) (レス) id: a48d1d7bc4 (このIDを非表示/違反報告)
KIYT(プロフ) - ooota12さん» 嬉しいですーー(>_<)薮くんのソロは本当に大好きで...上手くかけてたかな、??まだまだ頑張ります♪ (2018年12月3日 5時) (レス) id: 6f6e981d78 (このIDを非表示/違反報告)
ooota12(プロフ) - 涙が。。薮ちゃんが歌ったこの曲で本当に泣けてきたところなんだけど切なくてとってもきゅんとくるお話でした。KITYさんの情景描写が上手すぎです。 (2018年12月3日 1時) (レス) id: a48d1d7bc4 (このIDを非表示/違反報告)
KIYT(プロフ) - いつもありがとうございます!知念ちゃんは何歳になっても可愛くいてほしいね♪ (2018年11月30日 19時) (レス) id: 6e2f3196d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:KIYT | 作成日時:2018年11月30日 5時