愛し、愛され (jump×jump

# ページ31

ある土曜日。

兄弟は部活の遠征。
両親は出張。

みんなの予定が重なって、
家には僕しかいなかった。

つまんないなぁ、
と思って

ずっと、携帯をいじっていた。





気づいたら、眠ってしまっていた。
窓に目をやると、
外はもう薄暗い。


時間を確認するために携帯を開くと、
通知が4件。

いつも通り返信しようと
アプリを開く。


______大貴だ。

珍しい、こんなことは。


大貴と連絡先を交換してからというもの、
僕が一方的に送って
それにちょっと返信がくる

みたいなやりとりだけだったから、
少し嬉しい。


“侑李くん、あのね、今ね、”

“侑李くんとお話ししたい気分なの”

“もう夕方だけど、今から会えない？”

“家に1人で、寂しいんだ”



へぇ、大貴も1人か。

良いじゃん、どうせなら
家によんじゃおうかな？

お泊まり会しちゃう？

いいね、そうしよう。

“大貴〜、そんなこと言ってくれるなんて僕嬉しい♡”

“僕もね、今お家に1人なの”

“みんな、明後日まで帰ってこないから、今日僕ん家泊まらない？”


すると、すぐに返信がきた。

“泊まり...？良いの？”

だから、

“もちろん！すぐ来ていいよ！”

そう返信した。

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