愛し、愛され (jump×jump

もっと、沈んで(ar×tk ページ22

ひーろー様リクエスト





裏ありです。
大丈夫な方のみお願いします。





俺よりも、ずっと男らしい。

体格も、顔も。

でも、

見た目に似合わず
女々しい中身と、優しい性格。

この俺でも、
飼いならせる。







初めて声をかけたのも、俺からだった。

えらいかっこいい
ワイルドな人が、

かわいい雑貨屋さんで
ちっさい、動物の置物を手に取って

目をキラキラさせて。


衝動的に、声をかけてしまっていたんだ。


「これ、かわいいですよね〜！」


なんて。
これっぽっちも興味のない
キラキラした店の中で、
偽物の、でもとびきりの笑顔で
思ってもいない言葉を口にして
彼からの返答をまった。


急に話しかけられて戸惑った様子だったけれど、

妙に色気のある声で、

「ですよね、」

と、嬉しそうに言ってたっけ。



俺が惹かれたのがもしも
女だったら、

即、適当にお持ち帰りして
適当にヤって、
適当にさよならしたことだろう。


そう、今回ばかりはそうはいかない。

俺としたことが、
女の子大好きなこの俺が、


ごっつい男に恋をしてしまった。




素直に、素敵な人だと思った。


俺は、モテるほうだ。
絶対に。


小中高と、周りに女がいないことなんてなかった。

大学生になったけれど、
ちょっとすれば彼女の1人や2人はできるだろう。


けど、今は。

女に興味がわかない。


あいつに、名前も知らない
年齢もわからない彼に
心を奪われてしまって。




大学の講義で爆睡し、
寄ってくる女を適当にあしらいながら

バイトへ向かう。

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